忘れ物 (ページ2) - 小説/夢小説

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1.相席（黄瀬涼太）ページ2

黄瀬「高尾っち早く!! 」

限定モデルのバッシュが出ると聞いて俺は高尾っちを誘ってデパートに向かった

高尾「バッシュいくつ販売されるんだよ!?」

俺は走りながらスマホで調べると……

黄瀬「ーーー…」

思わず立ち止まってしまった高尾っちは不思議そうに俺のことを見てくる

黄瀬「もう売り切れらしいッス」

高尾「マジかよーまだ発売開始して 3分経ってねーよ!!」

最悪ッスあの時電車止まってなかったら絶対間に合ったのに

俺たちは諦めて近くにあるカフェに入ってお昼を食べようという話になってメニューを見てると……

『最悪限定モデル売り切れるの早すぎだよ』

さっきの俺たちと同じような顔して女の子のふたり組が入ってくる

「残念すぎるすごい欲しかったのに～」

『どっかでまた出てくるかなって席も空いてないしー』

高尾「ここで良かったらどーぞ」

6人座れる席に座っていた俺たちのところに呼ぶ高尾っち

黄瀬「相席になっちゃうッスけど」

「ねあれって!!」

『黄瀬涼太くん？』

女の子たちは嬉しそうに俺たちの席に来て座った

黄瀬「ふたりも限定モデル買いに来たんッスか？」

『そうなんですよ黄瀬くん達も？』

高尾「そー！そしたら電車止まっちゃってさ結局買えないでここでやけ食い」

「じゃ私たちと同じですね～」

話を聞いてみるとふたりとも学校はバラバラで中学の頃の友達で俺たちのひとつしたという事が分かった

『今日は楽しかったです』

「それじゃありがとうございます」

お昼を食べ終わると彼女たちはお支払いをして帰ってしまった

高尾「名前聞かずに終わっちゃったな～ Aちゃんと沙葵ちゃんって呼んでたっけ？」

黄瀬「Aちゃんか」

俺はさっきまでそこに座ってたふたりのことを思い出しながら自分の前に置いてあるお茶を飲んだ