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「君はいつもこんな時間に起きているのかね？早起きとは感心じゃな、ミス・ケイオス」
いつものように誰もいない大広間で朝食を食べていると背後から声が聞こえてきた。
Aが振り返るとそこにいたのは、ホグワーツの校長、アルバス・ダンブルドアだ。
「はいおうえす、はんふふおあえんえい」
「ゆっくり飲み込んでからで構わんよ」
ベーコンを頬にいっぱい詰め込みながら返事をしたため、言葉になっていない音が口から出てきたが、ダンブルドアはニッコリと微笑んだ。
Aは恥ずかしさのあまり、目をそらしながら急いで口の中のかぼちゃパイを胃袋に押し込めようとした為むせてしまい、手元にあったかぼちゃジュースを飲もうとしたがうまく飲み込めなかった。
ダンブルドアは「ゆっくりで良いと言ったじゃろう」とAの背中をさすりながら軽快な笑い声を上げていたが、Aの耳は先までりんごのように紅く染まり、はやく飲み込まなくては という焦りからか体が落ち着くまでにかなりの時間を要した。
「食べるのが好きなんじゃな」とダンブルドアが呟いたときには、もうどうにでもなれ とAは投げやりな気持ちになった。
「はいそうです、ダンブルドア先生」
はーっと呼吸を整えてから、Aはダンブルドアの正面にに向かい合って再度言った。今度はきちんと言葉となってAの口から音が出た。
Aなりの虚勢のつもりで、平静を装って言ったつもりだが、ダンブルドアはきっと気づいているだろう。
ダンブルドアは「そうかそうか」とうなずき、そして問うた。
「君は他の生徒と一緒に食事を取ろうとは思わんのかね？」
ダンブルドアはずっと見ていて、知っていて、きっと今も偶然なんかじゃなく意図してここにいるのだ とAは直感した。
「私は一人がいいんです」
自分でもびっくりするくらい冷たく無機質な声が食堂に響いた。
「ケイオス、それは本当に君の本心なのかね」
この全てを見透かしているような目が、油断をしたら吸い込まれてしまいそうな瞳がAは苦手だ。
「じゃあ、どうにかしてくださいよ」
ダンブルドアは何も言わなかった。
Aだって、どうにかしてほしいと望んでいるわけじゃなかった。ただ図星をつかれて、何か言ってやりたくなっただけだ。そんな自分が、ひどく情けなかった。
Aはそっと視線を自分のつま先へと落とした。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
