テニスの王子様 短編集

TOGETHER　柳蓮二　☆リク ページ30

「れ、れれれ蓮二」
「驚きすぎじゃ」
「な「何故ここにいる、とお前は言」わない!言わないし!」
「あ、俺用事思い出した」


仁王は出てっちゃうし、
蓮二には心よまれるし。


「嫉妬か」
「何のこと」
「素直じゃないな」
「うるさい」


その途端、ふわりと体を包まれる感触。


「デカいし」
「悪かったな、でかくて」


蓮二は背が高いから
私の頭が蓮二の胸のところに届くくらい。


「ばか」
「・・・」
「あほ」
「・・・」
「・・・き」
「なんだ」


「だから、好きって言ってんの!」
「・・・あぁ」
「好き」


好きだから、嫉妬するんだよ。


好きだから、うそつきなんだよ。


「まぁ、あれが楽しそうというなら、お前の目は節穴だな」
「はぁ?」
「・・・仁王だ」
「え?」
「ほら、帰るぞ」


仁王・・・。

まさか。


「蓮二、明日真田に言っといてよ。さっき仁王がグラウンド1万週してみたいって言ってた。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


手をつないで帰る帰り道。


明日も晴れるといいね。


(大嫌いっていうのは、愛情の裏返し)

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