輝きのいばら姫 ページ33
夏「Goodmorning♪目が覚めたああんだネ」
『……ライブは』
夏「ライブ?Knightsとナイトキラーズの話かナ?」
『…何でもない』
夏「随分うなされていたようだけれド、もしかして昔のドリフェスの夢でも見たノ?」
『……』
随分長く眠りについていたようだ
お陰で身体が軽くなった気がするが心は重いままだった
目を開けると目の前には赤髪の子がいた
渉「A!起きたのですね〜?どうです?棺桶の寝心地は」
『死んだ気分だよ』
渉「おや、それはそれは!」
零「随分と長く眠っておったのぉ…本当に死んでしまったかと思ったわい」
『人聞きが悪いなぁ…』
殺されているのだから、死んでいるのには変わりないのだけど
本当に死ぬのはなんだか気分がおかしくなる
奏「んふふ、ちなみにきょうのらいぶはもうおわりをむかえそうですね〜」
零「あぁ、もうそんな時間か」
『ライブって何』
夏「さっき言ったKnightsとナイトキラーズのだよ」
『……あれ、明後日のはずじゃ…』
その期間を過ぎれば私は強制的に退学だ。
レオが犠牲者として何か不吉なことが起きるに違いない
本当に長く眠りについていたようだ。
本当に馬鹿なのか私は
宗「全く、寝すぎも良くないのだけどね!」
『私、退学するよ……もうそれしかない。今日でみんなさよなら……』
零「我輩たちにも非があるのかもしれんがの……お主の好きなとこに行って好きにするといいぞい」
『分かってる、分かってるよ…みんなそう言うと思ってた。でも私、みんなの知ってる私じゃない。女神じゃない。ステージに立てない。歌えない。』
渉「これから知ればいいでしょう?本当はどうしたいのです?」
宗「……君の言う「輝き」と言うやらが消えても、壊したあの「曲」も月永は受け入れてくれると思うのだがね。」
『っ!?、私……』
夏「素直になれる魔法をかけてあげよウ♪誰も何も言わないから安心しテ?」
人差し指をくるっと回して魔法をかけた
私ってこんなにも想われてるんだ
誰の敵にも味方にもならないのに必死で気づかなかったのかな
他人からの愛を無視して自由奔放にしていた自分が憎かった
震える唇がすっと音を発した
『思い出したの…私ずっと怖かった。輝くものを見ることにまたあの日みたいな絶望と暴走なんてしたくない。
でも、またステージに立ちたいよ、もっとずっと輝いていたいあの場所で。』
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作者名:うななちゃま | 作成日時:2023年4月27日 0時