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輝きの約束 ページ27

「ちっ…あいつが別のグループに移籍したせいで武器が無ぇじゃねえか」



「何なんだよあいつら、この学院から消えればいい」



「はぁ、ダンスとか歌とかめんどくさい」




「かみさまに頼めば何でも叶えてくれるんだ」







近々の夢ノ咲はそんな声が聞こえてくる
一体何が起きたのだろうか
ううん。塞いでいただけでもっと前からあったのかもしれないけど。



夢ノ咲の輝きが劣化していることはずっと前から気づいていた
でも私にはどうにもできないもの、見えるだけで変えることは誰だって無理よ。
時代や気分によって変わっていくもの。





レ「いた!Aー!」




『うわぁあ!?レオ!?びっくりした〜!』



レ「ごめんごめんっ!」




突如現れ、私に勢いよく抱きつく様子はまるでライオンが獲物を捕獲した時のようだ。
これから私は喰われるのか…
心臓がどっくんどっくんと驚いている




『私こういうの苦手なんだからね〜?もっと静かに登場できないの?』



レ「え〜?いいじゃん!ドッキリ的な感じでっ☆」




『……ま、いっか分かんないけどレオなら許しちゃうし、それで何か用?』



レ「あ!そうだ忘れてた!この曲のここのメロディーがな〜?」




そういういって五線譜を取りだし私に曲の解説をしてくる
余程気に入っ旋律なのだろうか
無邪気に話すレオが愛おしい
この子のこういうところが好き。
こっちも嬉しくなっちゃう




『んふふ……』




レ「…ん?何笑ってるんだよ?」




『秘密!』




レ「…!インスピレーションが湧いてきた!裏紙か何か持ってないか!?」




『え!?メモ帳ぐらいしか持ってないけど…』




レ「それでいい!貸してくれないか〜!」




『いいよ、はい。』




ポケットに入れておいたメモ帳を取り出して渡した
何時でも何処でも作曲するんだなぁ
太陽の光に照らされるレオを見た
オレンジ色が反射してレオの髪が太陽みたいな色をしていた




レ「この曲はお前にやるよ、ドリフェスで歌ってくれよ」



『え、いいの?私なんかが貰っても』



レ「Aを見てたら溢れてきた音なんだからお前の曲に決まってるだろ〜!」



『ありがとう!大切に歌う!』




レ「あぁ、約束な〜!」





これが私の最初で最後の曲だった

輝きの目印→←輝きは孤独



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作者名:うななちゃま | 作成日時:2023年4月27日 0時

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