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輝きの思い出 ページ14

『……ない』


つ「Aさん珍しいですね〜図書室にいるなんて」



『探し物をしているので』



つ「そうなんですね〜手伝いましょうか? 」




爽やかな青に鳥がはばたき、羽が舞うような輝きをもつ彼
かつての彼は旧fineのリーダーだったがあまり関わる機会がなかった、今は同じクラスなのでそこそこ助けて貰っている。




『私が死んだ日のライブの記録は何処にあるのかな』



つ「ライブ記録ですか、1年前なのでまだ新しいファイルにあると思うんですけど…」



『まだ1年前なのか…』



つ「物凄く昔の出来事に思えますよね。時間は長いようで短いですから〜」



『…そうだね』



ファイルを遡りペラペラとページをめくる
窓から光が差し込み暖かい
こんな日はひなたぼっこをしたいぐらいだ
静かな空間に眠気をそそられそうになる




つ「あっ、ありましたよ〜これですね」




『ありがと…記録が違うね。実際の出来事と』



つ「そうですね〜あの日のライブはあまりにも残酷過ぎましたから」



ライブ中に不慮の事故と書いてあるが
実際は意図的に、強制的に処刑された。
あれは事故なんかじゃない、計画的に犯行された殺人だった。



『私が死ぬことに、あの革命に、意味があったのかな』



つ「分かりません。それぞれ何かを失い、道を間違えてしまいましたから。」



『……』



つ「あの頃は、皆子供だったんですよ。子供であること故に相手だけではなく自分自身も傷つけすぎてしまいました。」




『子供ほど残酷な思考は持ってないからね。』





過ぎ去ってしまった過去は記憶の中で輝いている
残酷で儚くて、1番必死に輝き続けた
私たちは一体何処で道を踏み外したのだろう

輝きの道標→←輝きは見えない



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作者名:うななちゃま | 作成日時:2023年4月27日 0時

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