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な「Aちゃん、貼り紙のこと大変だったわね」
『なでしこも見たの？！』
これはもしや隣の月組の皆も知ってしまっている大事件なのでは…？
な「まさかAちゃんのタイプが相馬くんだったとは…」
『ん？！なんでそうなる…！！』
な「あら違うの？」
違うも何も、空海は私にとって頼れるお兄ちゃん的存在だし…！
そういうふうに見たことは無い。
確かに優しくてかっこいいとは思うけれど…。
な「ふーん？」
『え』
な「ふふ、無意識？声に出てたわよ」
『…げ』
私が顔を赤くして机に突っ伏すと、ごめんごめんと言って私の頭に手を置きそのまま撫でた。
再び顔を上げるとニヤニヤしているなでしこの顔があった。
な「今回のことでAちゃんファンの子達が焦ってるかもしれないわね」
私のファン？
『そんなのいるはずないから大丈夫だよ』
な「そんなことないわよ？ほら」
なでしこの言葉にはてなを浮かべ、指差す方向を見ると星組の入口に男の子数人がこっちを見ていた。
しかし、私がそっちを見るとシュッといなくなってしまった。
な「あれもAちゃんファンよ」
『いつのまに…』
な「Aちゃん可愛いから大人気なのよ」
なでしこに 可愛い、と言われると一瞬なぜか心臓あたりがドクン、と大きく跳ねた。
今の、なに…？
なんか苦しくなった。気のせいかな…？
な「Aちゃん？」
『あ、な、何でもない！』
焦っているような返事をしてしまったため、なでしこは私にまた質問をしようとしていた。
しかし、グッドタイミングで先生が入ってきた。
危ない危ない…。
ん、なんで危ないんだろう？
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月19日 14時
