Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ7)

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『あれ？空海だよね、あれ』

カ「ほんとだ！」

あれから3週間くらい。
ある日の放課後、ガーディアンの仕事がないから帰ろうとするとグラウンドでサッカー部が練習していた。

その中に空海がいた。

『空海ってサッカー部にも入ってるんだ』

兼任とかすごいなあ。
ちょっと見ていこうと思って私は階段を降りて、芝生に座った。

するとそれに気づいたのか空海がこっちを見て手を振った。

私はそれに振り返す。

カ「空海って運動神経抜群で優しくて面白くて良いとこづくしだね！」

『そうだね～ガーディアンでも1つ上でお兄さんって感じだし』

初対面で先輩なのに呼び捨てできちゃうぐらい話しやすかったし、本当に良い人なんだろうな。

しばらく見ていると、タオルで汗を拭きながら空海が近寄ってきた。

空「よ！A！」

『あれ？練習は？』

空「もう終わった。お前が見に来てたのは意外だわ！」

『たまたま見えたから』

空海はあっちぃ～、と言って水を勢いよく飲んだ。

『じゃあ帰るね』

空「帰んの？どうせなら一緒に帰ろーぜ。俺片付けしてくっから校門で待ってろよ！」

そう言うとすたこらとグラウンドに戻っていった。
全く拒否権がなかったけれど、嫌なわけじゃないし良いかな。
私は校門まで向かい、空海を待った。

空「わりー少し遅くなった！お待たせ！」

『全然』

空「じゃ行こーぜ」

私は頷いて2人でゆっくり歩き出した。
なんかこれ誤解されそうな気がしなくもないけど…。

まあ、仲良くなるきっかけになりそうなら良いか。

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