Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ48)

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そして帰り道。
最近よくなでしこと一緒に帰るようになった気がする。

な「もうすぐ5年生ね～」

『なでしこと同じクラスになれますように！！』

私は手を合わせて空に向かってお祈りした。
本人の隣で言うのは大分変な人だけど。

な「ふふ、なれるといいわね」

なでしこは私の行動を見て笑っていた。

『私なでしこといるのが1番楽しい、大好き！』

な「あら、私もよ」

もちろん、本人には友達としてとしか届いていないかもしれないけど違う意味も入ってる。

でもやっぱり一番最初に暗闇から連れ出してくれたからなでしこは私にとって特別な存在には変わりない。

私はくるって回転してなでしこの方を振り向く。

『いつもありがとう！』

心の底から全力で微笑んだ。

な「こちらこそ、5年生になってもよろしくね」

なでしこはそう言って微笑み返してくれた。

うん、大好き。

『それじゃあまたね！』

な「ええ。」

私たちは途中で別れて、それぞれの家に帰った。
部屋に入ってボンッと机の上に置くとそのままベランダに出る。

カ「Aちゃんどしたの？」

『カリンが生まれてからなんかいろんなことがあったなーって。なんとなく少しでも変われたような気がする、ありがとう』

カ「カリンもそう思う！こちらこそ！」

私がおいで、と言うとカリンは肩に乗ってくる。
来年はなでしこに気持ち伝えたいな。

『よーし5年生もがんばるぞー！』

カ「その意気だー！」

大声で叫んだせいであの後お母さんに怒られたけど。

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