Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ45)

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その日の放課後、今日は普通にガーディアンでは仕事があった。
バレンタインとは違ってイベントはないからね。

な「Aちゃん！」

私がテーブルに食器を持っていこうとすると、テーブルの方からなでしこが手招きしてきた。
なんだろうと思って一旦食器を置いて向かう。

『あれ？怜くん！』

西「ごめん急に来ちゃって」

そこには怜くんがいた。

西「Aにこれ、渡したくてさ。朝渡せなかったから」

怜くんはそう言ってラッピングされた袋を差し出した。
ん、これはホワイトデーってことかな？

『ありがと！』

私はそう言って微笑んだ。
バレンタイン渡さなかったのに…なんか申し訳ないな。

西「じゃ、それだけだから！」

『うん！ばいばい！』

怜くんは手を振りながらロイヤルガーデンを出て行った。

私は食器を取りに戻ろうと振り返ると、ややと空海が真後ろにいてびっくりして後ずさりをした。

『な、え？なに？！』

空「お前いつの間にそういう相手がいたとは…」

や「なんで言わないのさ！！」

空海は腕を組んで頷きながら言い、ややは私の肩をゆさゆさと大きく揺らした。

『ん？！ちがうちがう！』

私は全力で否定した。
ここで勘違いされては困る…。

なでしこは違うって知ってるけど唯世に勘違いされるといろいろ誤解がうまれてしまう気がする。

空「なんだ違うのかよ」

や「つまんなーい」

意外と諦めがはやく、2人はそう言ってテーブルに戻っていった。

私がため息をつきながら前を向くと、なでしこがニヤニヤしているのが見える。
私はそれを見て軽く睨んだ。

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