Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ42)

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＞なぎひこside＜

おいしい！と言ってほんとに美味しそうに幸せそうに食べるAちゃん。
可愛いなあほんとに。

カ「なぎひこ」

すると、Aちゃんにはバレないようにコソッと耳元に来たカリン。
Aちゃんはマカロンに夢中で気づいてない様子。

な「ん？」

カ「マカロンの意味…」

な「バレた？"あなたは特別な存在"」

僕はAちゃんの方を向いてバレない程度の声でボソッと呟く。
それに気づいたのかこっちを見た。

『んー？なんか言った？』

な「なんでもないわ」

えー？と言いながらもあっという間にペロリと完食したAちゃん。
喜んでくれてよかった。
鈍感だから意味なんて知らないと思うけど、いつか言える時まで、ね。

多分これで、僕がAちゃんに寄せてる気持ちをカリンは気づいたと思う。

な「ちょっとカリン借りてもいいかしら」

『ん？いいよー！』

カ「え、カリン？」

僕はカリンとみんなと離れたところに行く。

な「カリン、もう僕の気持ち分かったでしょ？」

カ「うん。Aちゃんのこと本気で好きなんだね」

やっぱり、バレてる。
前から思ってたけどAちゃんは鈍感だけどカリンは鋭いよね。

な「いつかちゃんと伝えるから、まだ黙ってておいてほしい」

カ「わかってるよ任せて！」

よかった。
僕はありがとうと言って皆の元へ戻った。

いつ言えるかはまだ全然分からないけれど、本気で好きなことは変わらないから。
僕はみんなと楽しそうに笑ってるAちゃんを見て心の中で呟いた。

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