Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ34)

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私はこうなった原因を全て話した。

唯「なるほどね…」

『うん…どうしたらいいかわかんなくて』

唯「そうだなー。じゃあ、夢原さん今好きな人はいる？」

好きな人…？
好きって、なんだろう。

今までそんなこと考えたこともなかったから分かんないな。

『わかんない…好きって、なんだろう』

唯「例えば、誰かの一言で胸がドキっとして、苦しくなったりしたことはない？」

苦しくなったこと…

『そういえば、なきひこと話してる時…』

何回かなったことがある。
すごく苦しくてきゅーってなってなんだろうって思ってたっけ。

唯「藤咲くん？…そっか。僕はそれも好きのひとつだと思うな」

じゃあ私はなぎひこが好きってこと…？！
たしかに、よくドキドキさせられるけどそんなの全然気づかなかった。

っていうか、もしかしたら心のどこかで否定してたのかも。

普段は女の子として接してた分絶対好きになっちゃいけない人だと思ってたし…。

『…私、ちゃんと断ってくる。西村くんに』

唯「うん！がんばって。呼び止めてごめんね」

唯世はそう言って先に帰って行った。
明日ちゃんと話そう。
いつまでも返事しない方が西村くんに悪いよね。

カ「Aちゃんやっと自分の好きな人が誰なのか気づいたんだね…まあ鈍感だもんね～」

『え？カリンは知ってたの？！』

カ「ずーっと前からなんとなく気づいてたよ！」

そ、そうだったんだ…。
まあ一番すぐ近くで私の事見てるもんね。

でも本人より先に気づいてたとなると、カリンって結構するどい所あるんだね。
意外…。

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