Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ33)

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次の日。

な「Aちゃんおはよう！」

『おはよー！』

教室に入ってなでしこに挨拶を返すと、その斜めで友達と楽しそうに喋っている西村くんが目に入る。

すると西村くんもこっちに気づいて一瞬目が合ったものの、私は勢いよく逸らしてしまった。

どうしよう妙に意識しちゃってなんか嫌だ。

な「Aちゃんどうかした？」

『ううん！なんでもないよ、！』

な「…」

多分、なでしこは少し怪しんでると思うけど言えないからとりあえず誤魔化す。

その日も結局授業中もガーディアン会議もぼーっとしていて周りからは変に思われたと思う。

私の悩みは返事をどうしようということだけなんだけれど…
すると、帰りに今度は唯世に腕を掴まれた。

唯「夢原さん、ちょっといいかな」

『えっ』

じゃっかんや無理やり引っ張られてロイヤルガーデンを出て裏に行った。
唯世がこんなことするなんて珍しくてちょっと驚いた。

唯「夢原さん何があったの？昨日からずっとぼーっとしてるし。藤咲さんも、夢原さんの様子がおかしいって心配してたよ」

『…んー、』

私はこんなこと初めてだから言っていいものなのか悩んで黙り込む。

カ「Aちゃん…もう言ってもいいんじゃないかな？」

『でも、』

カ「このまま引きずっても皆に迷惑かけるだけだよ？」

迷惑…たしかに、昨日も今日も全然会議も耳に入ってこなくて何度も聞き返したり、唯世にも相当迷惑かけちゃってるしな…

『…わかった、言うよ』

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