32 ページ32
.
ロイヤルガーデンに着くと、もう皆集まっていた。
私も急いでカバンを下に置いて席に座る。
『遅れてごめん…！』
唯「全然。それじゃあガーディアン会議を始めます。今日は…」
唯世が説明をしてることが全然頭に入ってこなくて、考えてるのはさっきのこと。
どうしよう、いくらなんでもいつまでも返事をしないのは失礼だよね。
でも、断るのはなんか折角告白してくれたのに可哀想だし…だからと言って好きかって言われたら…うーん。
唯「…さん、夢原さん」
『…ん？！』
突然考え事をしている中に唯世の声が聞こえてきた。
あ、そうだ。今会議中だった…！
我に返ると、皆が私のことを見ている状況。
や「Aたんがぼーっとしてるなんて珍しい」
空「なんかあったのかー？」
な「さっきまで元気だったのにどうしたの？」
皆からそう言われて、よっぽどぼーっとしていたんだと分かる。
『ご、ごめん。ちょっと考え事してただけだから…！』
それからまだ質問したそうな3人を無視して頑張って唯世の話を聞き、なんとか今日のガーディアンの仕事は終えた。
私は急いで帰ろうとしたものの、なでしこに腕を掴まれてしまった。
『な、なに？』
な「なんか様子がおかしいから…何かあるなら私で良ければ聞くわよ？」
こういう時一番最初にこうやって声をかけてくれるのはいつもなでしこ。
ほんとに優しいと思うけど今回のは言っていいのか悪いのか…。
『んーっと、大丈夫だから心配しないで？』
とりあえず言わない方がいいよね。
なでしこは不満そうな顔をしていたけれど、心の中でごめんねと言って先に帰った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚 | 作成日時：2020年3月19日 14時
