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それから、しばらくすると皆作業を終えた。
唯「じゃあ、終わりにしようか」
や「やったー！空海、アイス食べに行こー！」
空「おういこーぜー！」
ややたちはそう言って走ってロイヤルガーデンを出て行った。
ほんとに似たものどうしだよね。2人。
私も帰ろうと支度を進めると、
な「あ、Aちゃん。面白いもの見せてあげるわ」
『面白いもの？』
なでしこが話しかけてくる。
そしてそのまま私の耳元でコソッと言った。
な「" 王子 " って辺里くんに向かって言ってみて」
『王子？』
唯「…！！今、王子と言ったか…？！」
ん？唯世いつもと口調変わってません？！
しかもなんか唯世の体からメラメラとなにかが湧き出てる。
唯「この僕を…王子って呼ぶなあああ！！」
『ええー？！』
な「ふふ」
私はあまりに驚いてなでしこの後ろに隠れた。
いや、なでしこもふふ、じゃないよ！
『なにこれ？』
な「これは、キャラチェンジよ。ほら辺里くんの隣にしゅごキャラのキセキがいるでしょ？」
ほんとだ。よく見たら唯世の横にいる。
しかも唯世の頭には小さい王冠が乗っていた。
しゅごキャラってその人のなりたい自分なんだよね？
『もしかして唯世のなりたい自分…』
唯「世界征服だ！！」
私はなんかものすごくショックを受けたけど、面白くて笑った。
普段の唯世からは想像できないもん。
な「そのうち戻るから、待っててあげて」
『あ、うん』
私たちはしばらく唯世のキャラチェンジを眺めながらおさまるのを待った。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年3月19日 14時
