Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ21)

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学校の入口まで着くと、私をおろした。
これは…お礼を言った方がいいよね。

『えっと…ありがと』

イ「じゃーな、チビ」

『なっ』

最後に悪口を言うとまた高くジャンプしていなくなった。
ほんとに気まぐれなんだ。

私は時計を見ると、あと１分でHRが始まるところだった。

『急がないと！！』

カ「あといっぷーん」

私が猛ダッシュしてるところ、カリンは隣で呑気に寝そべりながら着いてくる。

そして教室のドアを開けた瞬間にチャイムが鳴った。

先「遅いぞ夢原」

『すみませーん…』

私が適当にあしらうと、クラスの皆がケラケラと笑い出した。
目立っちゃったけど、最近は目立つことに嫌な思いを感じなくなってきたな。

そんなことを思いながら席につく。

『つかれた～』

カ「おつかれ～」

それにしても、イクトって意外と優しいやつだったりするのかな…？
…いや！でも最後チビとか言ってきたしそんなことは

先「夢原！！」

『は、はい！』

先「今は出席確認中だ」

『あ、すいません…』

ついつい外を見ながらぼーっとしてた。
私は恥ずかしくなって手で顔を隠す。
手の隙間からなでしこの顔が見えるとこっちを見てニヤニヤしていた。

HRが終わると、一目散になでしこがやってきた。

な「Aちゃんが遅刻なんて初めてじゃない？」

『確かに、そうかも』

な「朝から面白かったわよ」

いや面白さを重視してたわけじゃないから！
と心の中でツッコむ。

なんか朝からドタバタで凄い日だな。

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