Chara Change ！ 0 - ① 《藤咲なぎひこ》 (ページ15)

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『歌唄って呼んでもいい？』

歌「勝手にすれば」

『やった！』

プライベートは初めて見たけどこんなツンツンしてるなんて意外だな。

歌「あなたは？」

『私はA』

歌「ふーん。じゃあまたね、…A」

『…！うん！』

スーパースターに名前呼んでもらっちゃった幸せ！！
またいつかこんな感じで会えるかな。

私は嬉しくなってニヤニヤしてしまった。

カ「Aちゃんきもい…」

案の定カリンには引かれた。

私はお腹空いたから隣のクレープ屋さんに行った。
すると、そこにはなぎひこの姿があった。

『え、なぎひこ？』

な「あ、Aちゃん」

なぎひこはこっちを向くとニコッと笑った。
え、いいの？こんな所でこんな格好してて。
誰かに見つかったらまずいんじゃ…

『なんでなぎひこの格好？』

な「あ、ちょっと色々あってね…Aちゃんクレープ食べに来たなら奢るよ？何がいい？」

『えっといちごチョコ！』

私は咄嗟に頼むと、おっけーと言って本当に奢ってくれた。

こういう所男の子だ、やっぱり…。

少し待つと2人のクレープを受け取って私たちはさっきの公園のベンチに座った。

な「Aちゃん…バスケしてたの？」

なぎひこはベンチに置いてあるボールを見て言った。

『あ、うん…って言っても1人でだけど。バスケは好きなんだよね』

な「じゃあ今度1on1でする？」

私はいいの？と言うと、大きく頷いた。
なぎひこもバスケ得意なのかな？

なぎひこは前を向き直すと、真剣な顔になった。

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