[男主]猫田くん3[OA！＋あんスタ]

猫田くんの考え ページ25

その一言に驚いた


やっぱり彼はなんでもお見通しなんだ


雛｢うん。でも仕方ないよ。ファンが求めてるのは･･･｣


そう、俺じゃなくて運営がファンが求めてるのは･･･



俯きかけた時、ふわりと暖かい感触が両頬に触れる


そして容赦なく頬を潰された


｢ちょっと話してるのに人の顔見ないとか何事？生意気｣


冠｢生意気ってwwwちょw雛瀬どの先輩｣


わらってる嵐真をひと睨みすればAはこちらを見た



｢どーせ自分は求められてないとか思ってんでしょ！あのさ！前言ったよね？2.5次元やったって自分は自分だって。

役に飲み込まれるなって。
大人の言いなりにばっかりなってたって消耗されるだけだよ。｣



きっぱり告げられた言葉。たしかに彼に言われた。

こういうことだったのかと今更理解してもどうしたらいいのか分からない



｢イメージ通りじゃないって言われたって仕方ないじゃん。意思を持った生身の人間なんだもん。

キャラを立てることとキャラクターに飲み込まれることは違うよ。

どーせキャラクターを貫いてほしいってファンと、自分そのままを見てくれるファンがいたり

大人に踊らされてるんでしょ。｣



佐和｢･･･たしかにAの言う通りだよ。今俺とヒナはコアなファンが多いからって皆の前では台本を読んでる。イメージを守らないといけないから

それにこの前そのファンのあいだでもめごとが起きた。でも運営は購買意欲をあげるために必要だって喜んでて･･･｣



｢それ、まさか全部運営とファンのせいだなんて思ってないよね

厳しいこと言うかもしれないけど、みんなはファンにちゃんと向き合ってる？運営に向き合ってる？

キャラクターに向き合ってる？かなんて聞かないよ、必死にみんながキャラクターを理解しようとしてるのは知ってる。

でもね、言わなきゃ口にしなきゃ伝わらないことってあると思うよ。

俺、みんなのこと好きだから。そのすごい所が伝わらないでキャラクターだけ一人歩きしてるの凄く嫌だ。悔しい。｣



まっすぐ、彼らしい言葉だと感じた。彼は薄汚れたこんな世界でもどこまでも真っ直ぐで自分を貫いていて


それに、彼に好きと言われたことが嬉しくて･･･



天｢Aは相変わらず不思議だな！年下なのに長年生きてるような感じがするよ！

それにユーに相談してよかった！なんだか佐和たちも少し元気に見える！｣

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