[A3]こっちみてよお兄ちゃん2[あんスタ]

大切なもう1人の家族by月永レオ ページ6

やってしまった


それだけだった


side月永レオ


俺は妹が大好きだ

だからこそやらかした。俺を切り捨てて前に進もうと決意したのがわかったのだ。なんでってそれは兄妹だから。



俺から離れていくのなら傷付けてでも留めさせようとした


嫉妬だったのもある、俺が兄なのにあいつはその代わりを見つけていたことが許せなくて


謝りに行ったが帰ってきた言葉はＮＯ


そしてスタジオを出た俺たちに突きつけられた言葉はひどい暴言だった



ファンの泣き顔を見た時、俺は取り返しのつかないことをしたと思った。



学校に行けば当然のように生徒会室に呼び出され、下された答えは1週間の停学


学校側に記者が集まるためということだった


瀬名｢で、何でこんなことになったわけぇ？｣


鳴上｢何かあったんでしょ王様！説明してくれなきゃわからないわよ｣


月永｢別にお前達には関係ない！｣


凛月｢それが大あり。俺らも停学処分だし、なんならネットも大炎上だよ｣



ネットニュースにはA、学園アイドルに泣かされる



面白おかしく弄られたその文面は悪意の塊


Aの、心配なんかじゃない


ただ面白くしたいだけだった



朱桜｢leader、我々はそんなに頼りないですか！

私は少なくとも貴方を助けたいです！｣


月永｢は？別に助けて欲しいなんて｣



朱桜｢ならなぜそんなに辛そうなんですか！我々は仲間でしょう！！！｣



そう言われてはっとした、皆が責めるような目ではなく、優しく見ていたから



月永｢･･･っごめん、みんな。

聞いてくれるか？長くなるけど｣


瀬名｢いまさらでしょぉ？どこまでも付き合うよ王様｣


鳴上｢ええ。秘密ごと話にしましょう！｣





こうして俺は口を開いた。



月永｢Aは、俺の妹なんだ｣



話をしよう、俺と大切なもう1人の家族の話を。


大好きな、俺の妹の話を



みんなの心を寄せられるAのこと


目を集めてしまうAのこと


るかを守ろうとしたこと



いじめのこと


ぜんぶ、ぜんぶ。



そして俺と母さんと、父さんしか知らない秘密。



Aが誘拐された日の話を





月永｢犯人はまだ捕まってない。いつか、また会いに来るってあいつに言ったんだ

だから俺はあいつがアイドルをすることがどうしても心配なんだよ

確かにるかを守りたかったってのもある、でも俺にとってはAも大事な妹なんだよ｣

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