【文スト】転生して早数年。推しに誘拐されました。【ゴーゴリ】

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『あ…えと､私の､名前は…』


「知ってるよ！宮田Aちゃんでしょ？」


推しに名前を呼ばれた。

…好き。

あぁ〜尊い。

笑顔が眩しい。


「それでね！君を攫った理由なんだけど…。」


ゴゴくんは私をチラッと見て､ニコリと笑った。

そして一呼吸置くと､私の手を握った。


「僕のお嫁さんになってほしいんだ！！」


『？？？』


待て､私。

今なんと言われた？？

僕のお嫁さん？？

ゴゴくんのお嫁さん？？

推しのお嫁さん？？

……お嫁さん！？！？

え､え､は､え？はぁ？？


「あ､返事は今じゃなくていいよ！段階を踏まなきゃ
　いけないからね！！」


そう言うところも好き。

…違う！！

違うぞ私！！！

まずツッコまないとだろ！？


『あの､なんで､私なんですか…？」


「僕がAちゃんのこと好きだから！！」


尊死不可避です。

ありがとうございました。

私､宮田Aはもう限界です。

しかも一人称が"僕"ってことは多分
本気なんだよね？

え､推しに……え？？


拝啓友達へ

私が尊死したら､お墓の中に推しのグッズを
入れてください。

敬具Aより。


嫌､んなこと考えてる場合じゃねぇよ！

ジッと目の前の推しを見る。

にこにこと可愛い笑顔を私に向けている。

…まぁ､いっか！！

私は推しの可愛さ故に思考を放棄した。

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