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「もっと腰上げろよクソ」

『痛っ、痛いよ兄ちゃッ』

「誰が喋れっつったよ?黙って言うこと聞け、せっかく構ってやってんだから」

『っ………』







「ねぇあの子また痣増えてない?」

「でも私見たけど、親御さんいい人そうだったよ?」

「そういえば…お兄さんやばい人らしいね」

「じゃあお兄さんにいじめられてんの?」

「さぁ…」







「おい、てめぇ何勝手に寝てんだよ」

「約立たず。そんなんだから母さんにも見捨てられたんだよ」

「お前が出来んのって俺を楽しませることだけだろ。なに?他になんかあんの?」

「はぁ?何言ってんだ」

「お前がどんなに男だって言っても、それを鵜呑みにする馬鹿はいねぇ。見た目はカワイイ女の子、ならお前の中身なんてどうでもいいんだよ」

「男とかさぁ、正直引くわ。こんな妹、もう便器としか使い道ねぇな」







「あんた、涼平に手出したんだって?男だとかなんだとか思うのは勝手だけど、大事な跡取りにいらんことさせないで」

「涼平に何をしたの、言いなさい」

「なんてことを…いい加減にしなさい」






違う、違うよお母さん…



俺はなにもしてない


兄ちゃんが…





「はぁ…お前とも3年かぁ…お役目ご苦労さん、もういらねぇや」

「お前どーすんの?俺に捨てられたらもう構ってもらえないな?高校で男釣んの?お前心は男とか言っといて、すっかり男好きになっちまったもんなぁ?」

「俺?俺ァちゃんとした嫁もらうから、もうお前いなくていいし。便器卒業じゃん、良かったね」

「あ、そうだ!3年間のお礼としてお前のこと色んな男に売ってやろうか?俺が3年かけて育ててやったんだ、絶対高く売れるぜ」





兄さんだけ…



なんで兄さんが幸せ掴もうとしてんの


俺はどうなんの






「ねぇ、涼平くんに聞いたんだけどさぁ…君、やらせてくれんの?」

『………』

「あはっ、涼平くん言ってたよぉ?無言は了承って意味なんでしょ?」

『!?、ちがっ』

「こういうのすっごい好きな子なんだって?素直になんなよ」

『なんで、兄さッ』



俺はあんたのために────


ーーーーーーーーーーーーーーー


「おい!!」

『………え…』


目が覚めると

少しずつ見慣れてきた天井があった


横に目をやると

険しい顔の左馬刻さんが俺を見ていた


いつの間にか寝ていたのか…

嫌な夢だ



「魘されてたから起こした…大丈夫か?」

『……はい』



久々の会話が


こんな夢の後なんて





最悪だ

.

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絵描きさん(プロフ) - ぺらさん» 分かる(´-ω-`) 左馬刻様をもっと普及させるためにも頑張ります〜 (2018年12月9日 0時) (レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ぺら(プロフ) - もう、推しが尊い (2018年12月5日 5時) (レス) id: 30c81c3732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絵描きさん | 作成日時:2018年10月18日 14時

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