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食事をしながら、ホークスと会話をする。
『ホークスはさ、どうしてヒーロー目指したの？』
「えなんですか急に。」
『いや、なんでって…少しでも親睦深めようよ』
私にとっては何気ない質問でも、ホークスはうーんと悩む。
ホークスはどうか分からないけれど確かに私も聞かれたら困る質問だ。
「母になんのために羽があるのかみたいな話されたから、かな。」
『深いね』
「Aさんこそなんでヒーローになったんですか？」
『恥ずかしいからあんま人には言わないんだけどね
強い人になりたかったからなの。』
「それこそ深いですね。」
ホークスもあまり深堀してこない。
ホークスの羽がなにかを拾ったのだろうか。
『思うことがあるんだけどさ』
「なんです？」
『今もヴィラン連合が世間揺るがしちゃってるけどさ
もし、今以上に連合が勢いつけたらどうなるんだろうね』
「そうならないためのヒーローですよ」
『ヒーローも余ってるような社会だもんね。』
「縁起でもないこと言いたくないですけど
もしそうなったらどうします？」
唐突なホークスからの質問に、噛んでいた口が止まる。
どうするって、
どうするんだろ。
「そんな悩むことですか？」
『え、あ、うん。悩む。』
ヒーローなら、最後まで戦うの一択だよね。普通。
だってさ考えてみてよ。と言い訳を並べる。
『今まで一緒に戦ってきたヒーローが亡くなるってこともあるだろうし
今までできたことが出来ないような生活になるかもしれないんだよ』
「まぁたしかに。」
『ホークスこそどーすんの』
さすがプロヒーロー。
答えはもちろん、戦うだった。
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作者名：無個性 | 作成日時：2023年4月10日 0時
