シェアしすぎハウス3【黒バス】

第84話 ページ4

今吉side









A「翔一お兄ちゃん…」









今吉「どないしたんや？」









リビングからこの二階の部屋まで聞こえとった笑い声をBGMに書いてたレポート


もう仕上げ終わり、よっしゃ休憩や…と思ったところで部屋のドアはノックされた


この呼び方…というか女の子はAしかおらんのやけど。









今吉「入りや」









ドアを開けて、廊下に立っているAを見ると鞄を持ってる


どっか行くんか…？って聞いてみたら、見事に当たりやったらしい


「マッチ買いに行くの」

そう言って、どこか近くに売ってる所はないかどうかを聞いてきた。









今吉「ほんなら一緒に行こうや。今丁度暇やねん」









A「マッチ一箱買うだけやで？」









今吉「散歩がてらや。」









それより何で一箱なんやろか？


疑問になって、財布をポケットの中に入れながら質問を投げる









A「劇に使うんよ。みんな一箱ずつ買う事になってん」









Aは楽しそうに笑い、「はよ行こ」とわしを急かした


家を出て、高さの違う肩を並べながら歩く道は何も変わらん。


もう慣れてしもた街並みは、少し色付きかけた紅葉の色に染まっとる









今吉「ここの紅葉綺麗やろ。」









A「うん…」









この景色、来年もAと一緒に見たいなぁ


「翔一お兄ちゃん、写真撮ろ」なんて言ってAはスマホを出した


紅葉を背景にしたツーショットは、永久保存や。









.

第85話→←第83話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す