赤司先輩って…なんか…こう、苦手【赤司征十郎】 (ページ22)

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文句なしの彼女ページ22

赤司side

1人の男子生徒が白百合さんを放課後、屋上に呼び出したのを白百合さんのクラス、1-3の女子に聞いた

隠れながら待っていると男の方が先に来る

こういうのは告白をすると決まっている

この場で言ってやろうとも思ったが、それじゃあ俺が白百合さんに好意を抱いている事が学校中にバラされる可能性もある

付き合っているならばそれでいいが、まだ白百合さんの事も分からないまま噂になるのは彼女にとって迷惑だ

しかし、6時間目の前の10分間は驚いた

まさか1年の女子に俺が早坂と付き合っている、などと思われているとは。

趣味が悪いだなんてよく言ったね

なんて考えていたら

A「気持ちは嬉しいけど…ごめんね、」

という言葉が聞こえた

振ったのか…とらしくもなく安心し、男が出て行くのを待つ

彼女の表情を見ると、何とも言えないような顔で

悲しんでいるのか、泣きそうになっている

そして次に彼女が発した言葉は

A「でも…好きです、先輩……」

というか細い言葉だった

先輩…？

好きな人がいるのか、彼女には。

そんなに想っているのか、その相手を。

実渕か、葉山か

それともまた別の2、3年生か

違う学校かもしれないな。

おそらくその相手も君だったら快く受け入れてくれるだろう、そんな事を思い彼女の前に立った

混乱していて動揺した彼女

なあ、その赤司先輩っていうのを辞めないか？

Aさん。

赤司「気持ちは嬉しいけど…ごめんね、か。」

俺が繰り返し言うと顔を真っ赤にしてそこから！？みたいな表情を見せるAさん。

品のある女性が好みだとは言ったがここまで表情が面白いともう文句の１つもないな