ココア ページ30
口説き野郎の1件が終わって
安全安心な学校生活に戻れるなんて甘い考えをしてたのは間違いだったかな
今日も今日とて、いつも通り。
あいつらを無視して
自分のペースで
誰とも関わらず
安全安心、面倒くさい日々を送るつもりだった
なのに、
ま「あっ、えっと……若波さんだよね?若波Aさん」
イケメンとは違う男前感がある3年生の方に呼ばれた
初対面で名前確認するんだ
この人バレー部かな
口説き野郎関係のやつかな
3年生が自分に訪ねてくるだ、そうに決まってる。
ァァァ、おうちに帰りたい
「あー、っと……若波さん時間ある?ちょっと話したいことが……」
少し照れながら誘ってくる
ワーカワイー、ココロガトキメイター
なんて、思ってもないことを思いながら
その人についていくことに
どうせ、昼休みはまだあるし
あの4人と無駄に絡むよりは
この人の事観察して方がいいかな
口説き野郎の事なんかわかるかもしれないし
____
ま「はい、ココアでよかったか?」
ぽんっと手渡しされる
あいにく、ココアはあまり好きじゃない
てか、飲む気もないや
ま「えっと、俺は3年の松永一星っていうんだけど……」
やっぱり3年生だった。
松永さんね
短髪に黒髪
ちょっと目つきが悪い
性格はさっぱりしてそう
ま「あのな、実成が若波さん関係でめんどくさいことになっててさ」
あの人まだ引きずってるんだ
諦めて他の奴らに行けばいいのに
情けない
ま「とにかく、うるせぇしうざいしで部活に集中できないから、若波さんから何か言ってくれない?」
「無理です」
あの、口説き野郎と関わってから
テスト勉強を教えるハメにもなったし女子だっていつも以上に群がってくる
こんな最悪な影響を受けているのにも関わらず
また関わろうなんて思わない
口説き野郎がどうなってようとそれは自業自得で
それを「なんとかしてくれ」って言われても困る
ま「ん゛ー……」
しばらく、頭を抱える松永さん
何を言われようと「いいですよ」なんて言う気にはなれない
チラッと校舎を見てみると
何人か女子が集まってる
うわぁ、……、、
人集まってきた、、
絶対この人が原因じゃん。
なんて、内心焦りながら
この場から離れるのが一番だと考えた
「あの、何言われようと無理なんで、教室戻りますね」
ぐっとさっき渡されたばかりのココアを
松永さんの元に返して校内へ戻った
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莉羽 - 泣ける作品、ありがとうございます<(_ _*)> (2018年3月28日 5時) (レス) id: 828d4d6f38 (このIDを非表示/違反報告)
鮎ト(プロフ) - セラさん» ありがとうございます! (2017年5月19日 22時) (レス) id: e85a25806f (このIDを非表示/違反報告)
セラ - あるぇ?最後らへん、目から水が出てきたよ?あるぇ?← めっつぁおもろかったデ←何故関西弁 (2017年5月19日 22時) (レス) id: 91184aff75 (このIDを非表示/違反報告)
鮎ト(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます! (2016年12月28日 16時) (レス) id: eda1c651f3 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - もう最後のとこらへん涙目になりながら読んでました。鮎トさんの作品って毎回泣けるから大好きです。新作ガンバッテクダサイ (2016年12月27日 13時) (レス) id: a34e759826 (このIDを非表示/違反報告)
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