監督生のカントクセイ【ツイステ】

氷の芽 ページ4

またあのカントクセイがオーバーブロットを止めた。

今度はサバナクロー寮のレオナだった。

「あー......私もマジフト大会出たかったなー。」

「ユウちゃんは女の子じゃん。それに魔法も使えないし。」

僕は精一杯の嫌味を言った。

「えーでも、私、バスケとか得意だから行けそうだけどなぁ......。」

それも効かないユウちゃんを見てイラついたのを覚えてる。









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それから、オクタヴィネル寮のアズール君のオーバーブロットも止めたらしい。

スカラビアのジャミル君も止めたらしい。


そして、誰もが口を揃えて言った。

「魔力のないのに」と。

そして、矛先は全て僕に向かう。

「お前のとこの監督生は凄いな！」

「あの時、監督生のお陰で助かった。お礼を言っておいて欲しい」

「あいつ、良い奴だよなー。」

.....エトセトラ。

ああもう、うんざりだ。

前までは何かと気にかけてくれてた奴らも全部やれ監督生だ。監督生だ。

もういいよ。その話は。
お腹いっぱいで、吐いてしまいそうだ。

気持ちが悪い。



「あ、教科書忘れちゃった。」

「はぁ？何やってんだお前は。」

ほら、監督生はみんなの中心にいる。

「ユウちゃん、僕の教科書使って？」

「え、いいの？ありがとう！」

「え、でもA先輩は授業を受けれなくなるじゃないか。」

デュースがそう言った。
僕は少しだけ笑って、

「一年生の教科書と三年生の教科書は違うの。」

そう言って私はその場をあとにした。
背後でありがとうございます！とユウちゃんの声が聞こえた。









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ポチャン、ポチャン

水滴の音がやけに耳に残った。

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