氷の種 ページ3
僕の寮には、魔力のない子と魔物が住んでいる。
その子が、オーバーブロットしたハーツラビュル寮の寮長、リドル君を止めたらしい。
魔力もないのにオーバーブロットを止めたのは凄いと、一躍有名になった。
「あ!A先輩!こっち!」
同じクラスのエース君が僕を呼んだ。
「そこにいたんだ。見つけたよ、ユウちゃん。何食べるの?」
「んー、カルボナーラ!」
いいよ、そう言ってユウちゃんの分も食堂で買う。
いつもの、毎日。
片手にユウちゃんのカルボナーラ、もう片手には私のエビピラフ。
それを持って席に向かっていると、
ドンッ
ぶつかってカルボナーラとエビピラフが零れた。
「どこ見て歩いてんだよ!ギャハハ!!」
黙って零れた料理を片付け、財布に入っていた残り少ないお金で食堂で1番安いサンドイッチを買う。
「ごめん、ユウちゃん、料理こぼしちゃってさ、これしか買えなかったんだ。」
そうして、サンドイッチを渡すものの、ユウちゃんは、
「いらない。ねぇ、デュース、ちょうだーい。」
「はぁ?!嫌に決まってるだろ?A先輩が買ってきてくれたんだからサンドイッチ食べろ」
デュース君にそう言われたユウちゃんは渋々僕の手にあるサンドイッチを取って食べた。
「やっぱ、デュースのおいしそう。頂戴!」
「はぁ......仕方ないな....一口だけだぞ?」
ユウちゃんはデュースから1口料理を貰っていた。
「うっわー、デュース、ユウと関節キスじゃーん。ダイターン」
「なっ.......!俺はそんなつもりじゃ.....、」
「あははー、デュース顔真っ赤ー」
僕はその様子を見ていられなくてその場を離れた。
.
ポチャン、なんて水が垂れるような音が聞こえた気がした。
510人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞輪廻∞(プロフ) - アイスさん» ネージュはフランス語で雪という意味があるので、そう命名しました!そういう質問待ってたありがとうありがとう!! (2021年6月29日 16時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - こんにちは。とても面白くてすぐに読み切ってしまいました。ところで、夢主ちゃんの名氏が「ネージュ」ですが、なにかネージュ君と関係があるのでしょうか? (2021年6月28日 21時) (レス) id: 50003851a2 (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - 夢色ふぅなさん» そういう反応を待ってたよぉぉ!!!()ありがとう!!無事完結出来て良かったです!ありがとうございました! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
夢色ふぅな(プロフ) - 最後号泣しちゃいました…()とっても面白かったです…!! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 4a2b5a8613 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンの皮(プロフ) - 灰鴉さん» あっ..........しくった........教えてくれてありがとうございます!すみません直しておきます!指摘感謝です! (2020年11月18日 21時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年10月24日 23時