運命の夜(今井) ページ40
「立花さーん、こんにちはー。
点滴替えますねー?」
築75年の木造病棟には、立花彩と、死にかけたばばあがいるだけ。
だから好都合。
どこを見ているか、そもそも見えているのかもわからない、虚ろな瞳が私を捉える。
今日で自分とお別れだなんて、この女はきっと一ミリだって思っていない。
笑いをこらえて病室を出る。
明衣の指示通り、滑るように階段を駆け下りて階下の病室に入る。
立花彩の真下の病室ね。
LIENを見ながら、倉庫から引っ張ってきた石油のボトルをひっくり返すこと、一時間。
後ろ手で占めたドアの中に、たばこ用に携帯しているライターを放り投げる。
「フフフフフフフフ・・・・
アーーッハッハッハ!」
苦しめばいい!
じりじりと焼かれ、身が焦げるほどの苦痛を味わいな!
あんたのせいで、私の人生滅茶苦茶よ!
償え!償え!
静かに火の粉が上がり始めた病棟を振り返り、満たされた気分になる。
無意識に、笑いがこぼれた。
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衣亜来 - 新しい順で探した方がいいよ! (2018年11月21日 18時) (レス) id: 85bf050627 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - 衣亜来さん» ねえ、検索してみたけど、いあらの小説ヒットしてこないよ?どうしよう!? (2018年11月19日 14時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - 衣亜来さん» おけ、いあら!あたしはききょうでいいよ! (2018年11月18日 18時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
衣亜来 - いあらでいいよ!私、新しい小説を書いたの!名前は、彩『ここどこ?』だよ!よかったらみてね! (2018年11月18日 16時) (レス) id: 85bf050627 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - 衣亜来さん» そーなんですか。えっと、なんて呼べばいい? (2018年11月17日 12時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ききょう | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/4be23582751/?w=1
作成日時:2018年9月1日 11時