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*シニカル王子と悪女 ページ15

**



「瀬名センパィ、すみません…ゎたしがセンパィを追ぃかけたからぁ…」



とうとう、永野さんは泣き出してしまった。



「センパィっ、ゎたしが話しかけた途端に勢ぃょく走り出してぃっちゃったんです…」

「………」



瀬名くんは、私と永野さんを交互に見つめた。



そして、口から出た言葉は___



「てか、あんた誰?」

「…!?」

「ぇ……」



びっくりすることに、瀬名くんは永野さんの名前を知らなかったらしい。



「化粧濃いし、香水くさいし、しかもスカートどんだけ曲げてんの?オシャレしようと頑張る女の子は好きだけど、あんたのはただのケバいオバサンに見えるだけ。」

「ぉ、ぉばさんって…!」



永野さんの肩がわなわなと震える。



「Aにちょっかい掛けないでよねぇ、オバサン」



そう言い、瀬名くんは私の手を引っ張った。



「いくよ、A」

「えっ?あ、はい…」



泣きそうな永野さんを放って、瀬名くんは歩き出す。

永野さんは、負けじと瀬名くんの前に立った。



「Aセンパィ、私の悪口言ったんですよ!?」

「えっ…」



そんなの、言った覚えがない。

私の頭が、真っ白になった。



どうして、永野さんはそんな嘘をつくんだろう。

どうして、私に恨みでもあるのだろうか。



「……いい加減にしてよね」



何も言えずにいる私の隣で、瀬名くんがぼそりと呟いた。



「あんた、何なの?」



瀬名くんは絶対零度の瞳で永野さんを睨みつけた。そこだけ温度が下がったように、ひんやりとした空気が漂う。



「ぇ…」



永野さんは、唖然とした表情で瀬名くんを見つめた。



「せ、瀬名センパィっ…?なんでそぅぃぅこと言ぅんですかっ…?」



「………」



瀬名くんは永野さんをキッと睨みつけた。



「とりあえず、もうAに手出ししないでよねぇ!」



そう言い、今度こそ本当に歩き出した。

*図書室のお姫さま→←*転校生は悪女?



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aya - 続編も楽しみです(*/▽\*) (2018年10月11日 17時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - マド姉可愛いもんね!分かる!!んでもって葉月ちゃん可愛すぎる(真顔) (2018年9月15日 23時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - SAKURA♪さん» コメントありがとうございます!ご期待に答えられるように日々精進していきたいです、これからもよろしくお願いします!! (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
恋@AI(プロフ) - ゆーゆさん» コメントありがとうございます!なんかハッピーエンドものにしたかったもので…そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年2月4日 16時) (レス) id: 459c302e28 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA♪ - 逆ハー最高!!!ヒャッハーー!!! 次を、楽しみにしています!! がんばってください!! (2018年1月31日 20時) (レス) id: 497d452f2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@AI | 作成日時:2017年4月21日 7時

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