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＊*
「迎えに来たよ、」
「……泉、先輩？」
私の制服と鞄を抱え、病室に泉先輩が姿を現した
その隣には、なぜか司くんもいる。
「お姉さま！倒れたと聞いて、司は心臓が止まりそうでした…！
あ、私は弟様の制服と鞄を持たせていただいたので、こちらに置いておきます！」
司くんはテキパキと、弟のぶんの制服を机に置いてくれた
「あ、ありがとう…司くん。あと、泉先輩まで……」
「一応、もう登校していいって佐賀美先生が言ってたから。迎えに来たんだよ」
傍らに座っていた佐賀美先生が、うんうんと頷く
「熱も下がったし、顔色もいい。血色だって悪くないし、もう大丈夫だろ。
だからっつって、無理は禁物だけどな。食事は十分に取って、ちょっとでも体調悪くなったらすぐに保健室だからな」
「は、はい、」
先生と泉先輩、司くんは、着替えるだろうからと、一旦病室から出ていってくれた
「…よし」
制服に着替え、未だ眠っている弟の傍らに、「学校に行ってきます」というメモを置く。
弟は泣きながら寝たのか、目が真っ赤に腫れていた
「…心配かけて、ごめんね、」
私はそれだけ言い、弟の髪を撫でると、病室をあとにした
看護師さんに起きたら学校に行きましたと伝えておいてください、と伝え、病院から出る
「…俺、考えてたんだ」
「え？」
通学路の途中。
商店街のカフェのメニューを見入ってる司くんを眺めながら、泉先輩がつぶやく。
「あんたの決めたことなら、口出しする権利はないと思ってた。
今まできつく当たってたし、散々いじめてきたし。だから、あんたの転校のことも、何も言えないと思ってた。
……だけど、くまくんが行かないで、ここにいてって言ってるの見て、思った。」
泉先輩が、大きく息を吸う
「…俺、あんたに行ってほしくない。
ずっと、
その声は、わずかに震えていた
泉先輩は、しっかりと、けど不安げに、私を見つめる
いつもの、冷たくて、綺麗な瞳で。
でも何故だろう、今は自然と、冷たく感じない。
「……私、は、」
私は、どうしたいんだろう、
そんな簡単な答えも出せないまま。
彼が、引き止めてくれているというのに。
行かないでと言ってくれているというのに。
いつまでも、私の心には、
「私は必要ない」
って気持ちが、まとわりついて離れない。
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天翔幻 - 涙腺が崩壊しました！何度見ても心にくるものがあってついつい泣いてしまいます( ω-、) (2019年11月10日 22時) (
レス) id: ad84c26723 (このIDを非表示/違反報告)
ほわ - 涙が止まりません！これって続編出ますか？作者さんのペースで頑張ってくださいね (2018年10月18日 19時) (レス) id: 90c7056bde (このIDを非表示/違反報告)
サク - ヤバイーめっちゃ泣きました(;ー; ) 元々涙もろいんだけど、こんなに泣くとは、、、更新頑張って下さい！！！ (2018年10月13日 7時) (レス) id: ee2de468cc (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - え、日和パイセン可愛かよ(真顔) (2018年10月9日 7時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - タイトル的に泣くとは思ったけど、ここまで泣くとは思わなかったw作者大丈夫ですか？？ゆっくりでもいいんで！また更新された時来るんで！作品消すとかより断然いいですし。気長に待ってます…♪ (2018年9月13日 23時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋@AI | 作成日時：2018年1月9日 1時
