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＊32＊ リュウの過去【前編】 ページ36
リュウが六歳の頃
リュウの祖母が生きていた
祖母は魔法を使うことができる
魔法使いだった
リュウは祖母の影響で
少しだけ魔法が使えたのだった
リュウ「魔法を使うの、すごく難しいや
おばあちゃんは、どうして
魔法が上手く使えるようになったの？」
祖母「さぁね そんなこと忘れてしまったよ」
秀「お兄ちゃんさ 魔法なんてくだらないよ？
そんなことよりも、勉強した方がいいと」
リュウ「勉強も魔法も両立できてこそ
本当の優秀な人になれるよ！
僕ね、おばあちゃんのような
魔法使いになって、世界を
救いたいんだ！！」
大きくなれば
祖母のような魔法使いに
なれると、小さい頃は
疑わなかった
リュウが八歳の頃
悲劇は起きた
リュウは秀とともに
祖母の家に遊びに来た
リュウ「おばあちゃん！ 僕と秀で遊びに」
秀「・・・おばあちゃん！？」
祖母は玄関付近で首を吊っていた
リュウ「おばあちゃん・・・？？
う、嘘だよね！？ おばあちゃんが
死んじゃうなんて・・・」
秀「嘘じゃないよ！ ・・・死んでるよ」
目の前の現実から
目を晒す
大好きな人が死んだなんて
信じたくなかったからだ
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作者名：松野リオ | 作成日時：2017年4月29日 13時
