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幼馴染み 12 ページ13

覚「あれぇ?」

若「どうした」

覚「主将と良い感じじゃない?」



靴紐を結びながら黙った若利。

覚は準備運動をしながら それを眺めた。



覚「…あ、そーだ。幸の魅力はあったの?」

若「まぁな」

覚「なになに!聞きたい」

瀬「俺も聞きてぇー」



後ろからぴょっこり出てきた瀬見。

覚と同様。若利の感情には気付いているらしい。



若「女子だった」

覚「…え、それ素で言ってる?」

若「…?あぁ」



呆れたまま覚の首を腕で捕まえる瀬見。

若利に背を向け、2人でコソコソと話し合った。



瀬「ずっと隣にいた奴を女子と思うんだぞ。
若利としては良い進展じゃないか」

覚「いや…それってアリ!?」



大アリだ馬鹿野郎!と小さな声で覚を沈める。

それにしても…と、瀬見は話を続けた。



瀬「まだ自分が恋してる事を自覚してないぞ」

覚「それは思うヨ。相手は あの鈍感若利くん」

瀬「幸と話してる時、幸せそうなのが
周りに分かるくらいなのに…」



うーん。と2人で答えに行き詰まった時、

『早く練習しろボゲェ!』と鷹匠監督の怒号。

『すいません!』と2人は急いでボールを持った。







若「…」



天童と瀬見が話していることは聞こえない。

なのに幸と主将の声は聞こえる。


朝、天童に言われた事を意識しているのか。

そんなの当たり前だ。


でも、主将にイラつく自分の感情が分からない。

幸の隣にいるのは俺だろう…と、

不思議な独占欲が沸く。



若「…はぁ」

覚「溜息つくと幸せ逃げちゃうヨン」

若「…そうだな」



まだハッキリしない感情に、

俺は蓋をしたまま。

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ぱすた。(プロフ) - すみません!途中から合ってましたね、、、。 (2018年7月1日 10時) (レス) id: 7b1bde7552 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすた。(プロフ) - 突然にすみません。鷹匠監督とありますが、鷲匠監督ではないでしょうか、、。こちらが間違っていたら申し訳ありません。とても面白いです。評価もさせていただきました!! (2018年6月30日 21時) (レス) id: 7b1bde7552 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かおぴー | 作成日時:2017年11月12日 9時

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