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“使徒の戦い”来る! ページ33

side:A

***



その日はいつもより清々しく、気分を晴れやかにしてくれた。朝起きて見た天気はすっかり晴れていて、少しばかり肌寒くなってきたけど、空気は澄んでいる。
世界はきらびやかで、時は優雅に流れる。こんなに気分がいい日は初めてかもしれないと思うほど、ふわふわとしていた。夜が待ち遠しくて、想像してはくふくふと笑ってしまう。

そんな僕をヒバリさんは呆れたように見ていたし、クロームたちに食事を届けたときには気味悪がられたけど。誰がなんと言おうと、今世界で一番幸せなのは僕だと思えるんだ。
エンティティさまは褒めてくれるかな。そんな想像で真っ赤になったり、恋する乙女のようにため息をついてみせたり。


そうしてようやく夜になった今。グラウンドに向かっている最中に沢田綱吉たちと合流した。


「なんで来てるの?」

「え、なんでって……」

「応援に来たのな!」

「10代目が見るとおっしゃるから仕方なくに決まってるだろ」


いらないんだけど。それに今日は珍しく、本当に珍しくヒバリさんが下まで来てるんだよね。

隣のヒバリさんを見やって困り顔をする。群れてるからヒバリさん怒るかな?そう思っていたけど、ヒバリさんは鼻を鳴らして歩いていった。
あ、今回はお咎めなしなんだね。


「言っとくけど、帰るなら今のうちだよ」


それだけ伝えて、僕もグラウンドに足を踏み入れる。既に揃っているヴァリアー。チェルベッロは僕を確認すると、頷き合った。

グラウンドに目を移してニヤリと口角を上げる。5メートルはある鉄壁。その中は見れないけれど、そうか。あの中が処刑場なんだね。


「それでは“使徒の戦い”を開始する前にご本人の意志を確認いたします。両者、前へ」


そう促されて、チェルベッロがいる前へと歩み寄る。マティアも同じように近付いて僕を睨んだ。


「エンティティの信者であるということ。両者ともに間違いありませんか?」

「もちろんよ。私には証拠があるもの」

「証拠を出せというのならいくらでも」

「いえ、この場では確認しません。なぜなら生き残った者が本物だからです」


鉄壁の一部が開き、チェルベッロは僕たちに中へ入るよう言う。


「これが“使徒の戦い”のための戦闘フィールド、“蠱毒の箱”。今回の勝負の勝利条件はどちらかを殺すことです。さらに時間制限をもうけます。試合開始から10分後に猛毒のガスが散布され、3分後には死に至ります」

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(プロフ) - リィさん» ありがとうございます!!面白いと言っていただけるとやる気が出ます!まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜! (2022年10月7日 0時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…!楽しみすぎてつらい…!!なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください!! (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月1日 3時

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