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『ガキ……剣のスジは悪くねぇ。あとはその甘さを捨てることだぁ』
その一言を最後に、スクアーロは鮫の口の中へと消えていった。水泡が浮き、水が赤く染まっていく。息を呑むツナたちとは裏腹に、ザンザスは笑い声をあげていた。
どことなく重い空気の中、チェルベッロは勝敗を告げ次の対戦を発表する。
「それでは次回の対戦カードを発表します。明晩の対戦は……“使徒の戦い”です。なお、こちらの対戦はリング争奪戦の勝敗に影響しないものとします」
「え！？そーなの！？」
「ツナも聞いただろ。あの戦いはAが一方的に蹂躙するだけの舞台だ」
ボルサリーノを下げてリボーンは声を低くする。ハッと目を見開いたツナはAに聞いた話を思い出したのか、強く手を握り締めていた。
「あら、そっちの子は今日来てないみたいだけど？本当に私に勝てるのぉ？」
小馬鹿にしたように笑うマティア。その頰の信者の証だというマークは笑みのせいで歪んでいた。ごくりと喉を鳴らすツナ。ヴァリアーの面々はどこか微妙な顔をしていた。
マティアは嵐戦には来ていなかったため知らないのだろうが、あのときAに浴びせられた殺気を知っているベルフェゴールたちは、Aが告げた言葉の重圧を感じている。
『我が神、エンティティさまの命令の下、偽者に罰を、死を与えることを誓いましょう』
偽者だと、死を与えると。はっきりと公言するくらいには自信があるのだ。それが為せる実力が伴っているのだ。
「ツナ。明日の戦いは無理に見学する必要はねーぞ」
「な、なんで……？」
「おめーには早ぇかもしんねーからな」
「……それでも見るよ。見なきゃいけないと思うから」
小さく首を振ったツナは覚悟を滲ませて言う。その小さな後継者にリボーンはただ明日の戦いが呆気なく終わってくれることを願うばかりだった。
もっとも昼頃会話したときのAの様子を見て、それは叶わぬ願いだと知っていたが。
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怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
