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｢そうだな、でも好きな人の幸せを見守るのもそんなに悪いもんじゃない｣
｢色んな恋の形があるってことね｣
｢そういうことだ。その内グレンジャーにもそういう相手ができるよ、教科書以外のな｣
ジョージはからかったつもりだったが、意外にもハーマイオニーは感心したように頷くので調子がくるう。
さっきから黙ったままのアンジェリーナを見てみると、目を輝かせてジョージを見つめていた。
｢あたしと付き合わない？｣
｢俺の今の話聞いてたか？｣
｢えぇ！フレッドよりジョージの方が結婚にはアリだってことが分かった！｣
｢確かに･･･、そっちの方が穏やかな家庭を築けそう！｣
勝手に盛り上がりはじめた女子2人を置いて、ジョージはその場をそそくさと立ち去る。
これ以上ここにいるよりも、フレッドに早く伝えようと談話室への階段を登りきると太った婦人の肖像画の前にAが立っていた。
駆け寄ってきたその表情があまり明るくないのを見てジョージに嫌な予感がよぎる。
｢ディゴリーにちゃんと言えたかい？｣
｢それが･･･最後にデートしてほしいって言われたわ。学期終わりのホグズミードで｣
｢ちゃっかりしてるヤツだな。確かにそろそろホグズミード行きの発表があるだろうよ｣
｢だから、それが終わるまでは･･･｣
｢フレッドにちゃんと言っとくよ｣
｢やっぱり言うつもりだったのね｣
｢言ってほしかったんだろ？｣
見下ろすようにしてジョージは口角を上げると、Aはバツが悪そうに表情を崩したが頷いた。
｢ホグズミードから帰ってきて夕方に会いましょうって伝えてくれる？｣
Aからの伝言を受け取ったジョージは、談話室から寮に向かうとさっそくフレッドに伝える。
｢Aが次のホグズミードの日の夕方に話があるってさ｣
Aからの伝言と聞いて息を飲んだフレッドは生唾を飲み込んでから、恐る恐るジョージに聞いた。
｢それだけ？何の話かは聞いてないのか｣
｢ディゴリーとホグズミードに行くってのは聞いた。あとキスはまだしてないってさ｣
｢･･･ホグズミードでキスして帰ってきて、俺と別れ話っていう可能性は？｣
Aの信頼をなくしたことが余程こたえているらしいフレッドは、すっかり臆病になっている。
ここでAが仲直りするつもりだと伝えるよりも、その時まで落ち込ませたままのほうがいいだろうと思ってジョージはそれ以上何も言わなかった。
20211207
Alex Sampson
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
