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｢やぁA、元気だったかね？｣
｢はい！おじさまもお変わりありませんか？｣
｢元気だよ。トニーともよく会っている｣
｢月に2回は一緒にランチかディナーをするんだ｣
会話に入ってきた父親とアーサーの姿を見て、すっかり仲良くなっていることをAは確信した。
マグル大好きなアーサーと魔法界に興味津々なトニーはいいコンビだろう。
トニーはフレッドを見て目を細める。
｢夏休みこそ顔を見せに来るんだろうな？｣
｢はい、もちろんです｣
そしてそれが今日。
Aは朝からソワソワしっぱなしで部屋の模様替えをしたり、何度目か分からない鏡の前に立った。
高い位置で結んだポニーテールに乱れはない。
この日のために母のミーシャと選んだ新しい花柄のミニワンピースに、ヒールの高いミュールをフレッドは可愛いと褒めてくれるだろうか。
時計を見てそろそろ約束の時間に気づいて、Aは階段を降りて下の階に向かった。
｢気合い入ってるじゃん｣
｢うるさいっ｣
冷やかしてくるノーランを肘で小突くと、Aはリビングがいつもと少し違うことに気がつく。
普段はそこにないはずの、暖炉前に置かれた玄関マットとはたきに両親が魔法使いの来客にすっかり慣れていることを感じる。
そして時計が14時を指すのと同時に暖炉からアーサーと、フレッドが姿を現した。
｢わが友、アーサー！｣
腕を広げて来客を喜ぶその姿は何年ぶりの再会を喜んでいるように見えるが、つい先週キングズ・クロス駅で別れたばかりだ。
その様子にAは大袈裟だと苦笑したが、フレッドと目が合った瞬間には自分もトニーと同じように腕を広げた。
｢はい、預かるわ｣
｢ありがとうございます｣
｢いらっしゃいフレッド！｣
ススよけのローブをフレッドがミーシャに渡すと、Aは待ちきれずに飛びつく。
｢先週駅で別れたばっかりじゃないか。父さんもAも大袈裟だなぁ｣
背後でノーランが鼻で笑ったがAは聞いていない。
フレッドの顔についたススをタオルで拭いてから体を離すと、服の感想を求めるようにその場でくるりと回ってからフレッドを見た。
少し赤くなった頬と表情で満足しているのは分かるが、言葉で聞きたくてAは首を傾げる。
｢どう？｣
｢普段と違いすぎて驚いた｣
｢似合う？｣
｢完璧｣
可愛いとちゃんと言って欲しかったが、Aは満足して微笑んだ。
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
