ずっと前からオマエしか見てねえよ【灰谷蘭】

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「アイツ、このピアスずっと持ってたらしいの。

健気でかわいーよな」



「……そうだな」



そう言ってスマホのノーマルカメラで自分のピアスをしきりに確認してニコニコする兄貴を見て

「またやってら」と内心苦笑する。






この十二年間、兄貴といったら自分でAを突き放した…というか遠ざけたのにもかかわらず

いつまでも気にしていて思い出話も耳にタコができるほど聞かされたんだった。




っつーかそんな気になるならヨメにしとけよ。って感じだったわ。






そんで再会した後は治まるかと思ってたアイツの話がまさかの加速。


兄貴、Aのこと好きすぎだろ。




ガキじゃねえんだし、とは思ったけど兄貴が楽しそうだから別に良いや。


……三途にバレたら死ぬほど馬鹿にされるだろうから隠しとけよ、兄ちゃん。







そんな中、ある日逃亡していたAの元彼の足取りが掴めたとかでスクラップを決行する事になった。


本来なら三途が手を下すことになっていたが、兄貴がどうしてもとボスに話を付け、一応三途の了承も得て俺ら灰谷兄弟がソイツに仕事が回された。




三途の仕事を肩代わりした理由は俺にも教えてくれなかったけど、まあ予想はできる。


詳しくは言わないでおくが、まず私怨が入っていることは間違いない。







まあ俺もAにDVまでしていたあのクソ野郎を許す訳にはいかなかったから丁度良い。


結局兄貴が全部美味しいところを持っていくんだろうけどな。



とりあえず、元彼クンは明日覚悟しておけな。兄貴、もう既に半分キレてたから相当辛い目に遭うぜ。
Aに手出したばかりにカワイソーにな、なんて言うわけねえけど。






・

おまけがいくらなんでもクソ長すぎるので、その内一部省略して話数を少なく調整するかもしれません。

そのまま残した方が良ければ教えていただけると幸いです。





突然ですが、みなさま。自分に正直に生きましょうね。
私も嘘を付かずに正直に生きることを決めました。


すみません、若狭様大好きです。Tr270色気の塊すぎて気絶しました。

元々ワカくんは総合ランキング2位なんですが、和彫りワカガチ恋レベルに好きでした。ありがとう。
最推しははるたよです。作者は彼の全肯定botです。

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