ピエロの正体を誰も知らない８【トラファルガー・ロー】

ドフラミンゴvsピエロ２ ページ4

.


ドフラミンゴ対A
激しい戦いの音が周囲にこだまする。

Aは先ほどとは打って変わり、接近戦でもドフラミンゴに十分付いて行けているように見えた。





キャベ「驚いた…ピエロはあそこまで強かったのか。」

ロビン「ピエロさん…」





無事に戻って来てくれるわよね。





＊＊＊





ドフ「そう言えば、ピエロ…お前、黒ひげに“凪”(カーム)を使ってからナギナギの能力を使わねェなァ！」





ドフラミンゴは指先から一本ずつ糸を伸ばし振るった。

Aは、武装色で覆った海楼石のナイフでそれをいなす。





ドフ「能力が雑魚過ぎて使わないのか…もしくは、お前らAのどちらか片方が使っている間は使えない…か。」

貴方「っ、」

ドフ「ッフッフ！その反応からして後者らしいな。まァ、使った所でたかが知れてるがな。」

貴方「貴方を足止めするくらい、ナギナギの能力が無くたってどうにでもなる！！」





Aは斜めに切り裂くような蹴りを入れるが、ドフラミンゴはそれをかわす。





ドフ「その減らず口をいつまで開いていられるか、見ものだな。」

貴方「そこらの若者と一緒にするなよ。私はロシーが死ぬ以前から分裂し、軽く見積もっても20年もの戦闘の経験を積んでいることになる。」





先ほどの蹴りの遠心力を使いナイフを振り下ろすフリをして、先ほど隙を突いて分裂していたAの片割れがドフラミンゴを背後から攻撃した。

反撃しようとするも、すんでの所でAの肩を掴み、片割れは陽炎のように消えた。





ドフ「っ、くそ！いつの間に」

貴方「経験の浅い天才と、死戦を潜り抜けてきた凡人。どちらの方が泥試合に強いか、貴方が一番理解しているハズだ。」

ドフ「そう…だからこそお前との一騎打ちに出てるってワケだ。いいかピエロ。悪魔の実の能力にはまだ、“覚醒”という上の世界があるんだ。」





地面だった部分が糸に変わり、まるで波のように波打っている。





ドフ「“海原白波”(エバーホワイト)！！」

貴方「周囲が全て糸に…！？」

ドフ「能力は稀に“覚醒”し 己以外にも影響を与え始める。…さて、お前の言う泥試合を始めようじゃねェか…！！」



.

家族と愛→←ドフラミンゴvsピエロ１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す