理屈じゃないんだ。 ページ19
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氷の外にいるAは、
何も言わず、ただじっと見つめていた。
ロー「ッ、キジ屋!この氷をどけやがれ!!」
グザン「それは出来ねェ相談だな。これはA大佐の願いでもあり、青キジとしての最後の仕事だ。」
イヌ「待ってください!なんでトラファルガーはそんな焦っているんですか?これが最後の仕事って…氷の中では何が起きているんですか!?」
ダル「おそらくMrs.Aは、…死ぬ気だ。」
その言葉に、イヌカイは真っ青になる。
イヌ「どういう意味ですかAさん!!まさか、“処刑執行の舞台”って…」
貴方「そのままの意味だよ、彼女は死ぬ気さ。」
ロー「Aはどうなる…!?」
貴方「死ぬ…かもな。」
ロー「ふざけるな!!散々俺に一緒に連れてけだの、地獄まで付いていくっつってたのに、お前は俺を置いていくのか!?」
貴方「…これは賭けだ。Aが命を落としたら私も共に死ぬか、それとも生きるか…のね。」
ロー「どうしてそこまでしてドフラミンゴを…!!」
貴方「私はドフラミンゴに救われた。私を…Mrs.Aを愛してくれた。たとえそれが歪んでいようとも…それが私にとっての救いだったんだ。」
ロー「お前は…いや、お前もドフラミンゴを…愛しているのか。」
貴方「私はドフラミンゴを家族として父親として愛してる。」
ロー「あんなヤツ…お前に父親らしい事なんて何ひとつしていないだろう!?なのに…どうしてお前は…」
貴方「…理屈じゃないんだよ。」
ローは、残された者に愛する人を失った辛さ、「愛している」という言葉の重みを誰よりも知ってる。
だからこそ、今まで誰も愛さず愛そうとはしなかった。
しかし…
貴方「ローは自身の信条を曲げてまで、私に伝えてくれた…私に永遠を誓ってくれた。」
なら、私も同じように曲げてもいいだろう?
貴方「私を忘れて、どうか幸せになって。」
ロー「……俺の周りは、嘘つきばかりだ。」
ごめんね、ロー
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仮面タロウ(プロフ) - 天羽ステラさん» ここまで閲覧してくださり、ありがとうございました!この話は個々のキャラの中にある愛について自分なりに噛み砕いて時間をかけて考えて書きました。なので天羽ステラさんのコメントを見た時は本当に嬉しかったです( ; ; )これからも作品作り頑張ります! (2021年8月16日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - 今読み終わったばかりなんですけど、すごく良かったです。どの”愛”もすごく深くて、本当に心から愛していて、ねじり合って、歪んでいながらも温かい。人間について考えさせられました。 (2021年8月3日 13時) (レス) id: 22784d1b48 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 神羅課長さん» ここまで閲覧していただきありがとうございました!!初めて書いた夢小説で思い入れも深いので、そう言って頂けて本当に嬉しいです…! (2021年5月25日 12時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 完結おめでとうございます!!私はシリアスはあまり見ないのですが、この作品はスラスラ読めそしてとっても大好きな作品です!!伏線や夢主の性格が好きで一気読みしました!本当に大好きな作品です!!本当に完結おめでとうございます!お疲れ様でした!! (2021年5月23日 22時) (レス) id: 2c8b746ecf (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 弱音ハクはオレの嫁さん» 嬉しいお言葉…!ここまで閲覧してくださりありがとうございました( ;∀;) (2021年3月13日 16時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年12月18日 19時