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Aside
「お酒は20歳からって決めてるんです。」
ここは、私が住む医療施設の真上にある会員制のバー
仕事がない時にお手伝いに入っているこのバーで、たまにお酒を一緒に飲もうと誘ってくる人がいる。
たとえば目の前に座るカルバドスさんとか
「つまんねぇな、18歳なんて他の国じゃ平気で飲んでるぞ？」
「無免許でメス握ってるてるヤツがよく言うぜ。」
いやいや、法的に違法なのと人体に害があるのとじゃ全く違うし、アルコールが脳に及ぼす影響は医者として無視できない。
「では、20歳になって最初に飲みたいお酒とかあるんですか？」
「うーん…、シェリーとかですかね。」
「ッング…！」
私の発言に、カルバドスさんとウォッカさんが飲んでいた酒を吹き出しそうになり、バーボンさんは薄く目が見開き、兄さんは煙草を吸おうとした手が一瞬止まった。
「ちょ、お前…それ…」
「…何故シェリーが飲みたいんです？」
「せっかくなら仲良しなシェリーちゃんのお酒が飲みたいじゃないですか。」
スピリタスも飲んでみたいけど、世界一度数の高い酒を最初に飲む勇気は私にはない。
「くく…いいぜ、俺が飲ませてやるよ。」
「奢ってくれるんですか…！私のハジメテが兄さんだなんて光栄です。」
「…ッング！！ゲホ！ゲホ！」
「カルバドス…さっきから汚い…」
「A、コイツは悪くないと思うぜ。」
「僕からブルームーンというお酒をオススメします。」
「へぇ、じゃあそれも飲んでみますね。」
「相変わらず過保護だな、バーボン」
「ふふ、なんの事です？」
シェリーを女性が男性へ頼むのは『夜のお誘い』『告白』
ブルームーンは、誘いの『お断り』
それを知るのは随分後になってからだった。
隣でグラスを拭いていた沢木さんが珍しく「実は…」と私たちの会話に入ってきた。
「シャトー・ペトリュスというお酒が手元にあってね。それを是非、Aさんが20歳になる記念に開けたいと思ってるんだけど…一緒に飲んでくれるかい？」
「シャトー…？なんだか分からないけど飲みたいです！」
「まじかよ…」
私たちのやり取りを、驚いたような、唖然としているような、そんな微妙な顔で皆が見ているなんて、私は知りもしなかった。
ーーー
シャトー・ペトリュス
ボルドーワインの中でもハイクラスな高級ワインで一本数百万することもある。原作では味覚を無くした沢木さんが怒りと悔しさのあまり自宅の床に叩き割っている。
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仮面タロウ(プロフ) - 深月さん» ですよね！！！夜の美術館とか似合いそうだなぁと思って書きました！いつかは夜のシチュエーションも書いてみたいですね(^^) (2022年8月21日 11時) (
レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - ジン……！！！！休日に一人で美術館巡っているとか可愛すぎます！そして、わかりみが深いです、ジン美術館好きそう（笑）続き楽しみにしています。 (2022年8月16日 21時) (レス) @page44 id: 8da4958f2c (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 小宮瑠璃さん» 嬉しい…！ありがとうございます！！ (2022年7月26日 22時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - あお。さん» コメントありがとうございます！現在元気に3股してます！笑 これから4になるのか、もっと増えるのかは乞うご期待！！ (2022年7月26日 22時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - 仮面タロウさん» めっさ楽しみですぅっ！！完結まで私はこの作品を推し続けます！！ (2022年7月25日 22時) (レス) id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2022年6月28日 12時
