工藤姉は弟がキライ３【名探偵コナン】

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Aside



しばらくするとバーボンさんから、すぅ…と規則的な寝息が聞こえてきた。

どうやら寝れたみたいだ。よかった


まるで童話のお姫様のような寝顔を眺めつつ、考えるのはバーボンさんの寝不足になった原因、スコッチさんとの関係についてだ。

あの鋼のメンタルを持ってるバーボンさんが、このまで衰弱するなんて正直驚いた。

ただでさえスコッチさんと仲が良く疑いをかけられやすいのに、バーボンさんは遺体がほしいと強く望んでいた。

あの疑り深くて完璧主義なバーボンさんが、そこまでするなんて正直ビックリした。

よほどスコッチさんの存在が大切だっ、た…



「もしかしてバーボンさんは…」



スコッチさんに恋してた…！！？(違う)



死と隣り合わせの仕事をしている内にお互いの心の距離も近づいていき、性別というハードルも超えて禁断の恋に…

けれどスコッチさんは、追放された国の王子であるバーボンさんの護衛と監視のために公安から派遣された潜入捜査官。

自身の王権復活の資金調達のため、真っ黒なお仕事をやらざるを得なかったバーボンさんの想いには応えられない。



そんな時、スコッチさん粛正(仮)という最悪な形で正体がバレてしまう。

裏切りと死を同時に受け止めることになったバーボンさんは、相当辛かっただろう…



一方、組織のスコッチは死んでヒロ君は生きのびたものの自分が生きている事は伝えられないし、この先結ばれる事は無い。

そう言えば、ひろ君は自分が退場した後のバーボンさんの様子をしきりに気にしていたな…

もしかしてひろ君もバーボンさんを…！？



ナニソレ！！しんどい！！！



私は腐がつく乙女ではなかったけど、っえ、別の扉が開きそ……ゴホン。

と、取り敢えず、私にそういった偏見は無い！

だから否定する気もないし、むしろ応援したいぐらいだけれど…



「……私は慰める立場になれない。」



何故なら私は、バーボンさんにひろ君の生存を隠しているから



「ごめんね…王子様。彼を独占して…ごめんなさい…」



いつか、全てが終わった後に真実を話せる事を祈って、私は自分がやるべき事をやっていこう。

バーボンさんの寝顔を眺めながら心に誓った。



ーーー
どうしてバーボンを王子様だと思い込んでいるのかは、シリーズ1の24･25話を見れば分かります。

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