【おそ松さん】怖い怖いおそ松さんIII

見ちゃだめだよ《 チョロ松×創作 》 ページ1

家へと帰るために乗った電車で暇だった俺は、スマホで怖い話を読んでいた。






「･･･ふーん。黒服の女ねぇ･･･｣






俺が読んでいた話は『 黒服の女 』という話だった。





簡単に説明すると、電車の中で見かけた君の悪い女が実は幽霊というパターンのありきたりな話だった。





あまり怖いとは思わなかったけど、電車に自分も乗っているだけあって、少しうすら寒くなった。






「･･････ん？｣






話も読み終わって、適当に電車の中を見ていた時だった。





向こうの車両の方に、それは見えた。





真っ黒な服をきた女が、立っていた。





･･････ヤバイ！！！





なんでか咄嗟に思った俺は、すぐに目を逸らし急いでさっきの話を見ると、気づかなかったがまだ話には続きがあった。






『 電車に乗っている時にこれを読んだ貴方、今、黒服の女がいるんですね。大丈夫です、手はずさえ間違えなければ取り憑かれる心配はありません 』






手はず･･････？






『 まず、駅に着くまで決して目を合わせないようにしてください 』






あと、2駅･･･早く、早く･･････っ！！






『 駅に着いたのなら、そのまま降りてください 』






着いた！！





後は降りるだけだ･･････。









駅から家まで、俺は一目散に走って帰った。





訳が分からない、どうしてあの話を読んだだけでどうしてあの黒服の女が現れたのか。









良かった･･････、もう家だ･･･。





もう大丈夫だろう、手はずもちゃんと踏んだし･･･。





あ、そうだ！




母さんに頼まれてたトイレットペーパー買うの忘れてた！





もう一回、店に戻らないと･･･。






そう思って、振り返った時だった。









『 え へ へ ぇ ぇ ぇ 、つ い て き ち ゃ
っ た よ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ 』









あの、黒服の女が、笑っていた。









焦ってたから分からなかった。









まだ、あの話には続きがあったんだ。









『 あと、もう一つ。
家に帰るまでけっして振り返らないこと。
じゃないと、一生貴方に取り憑きます 』

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