第98話 ページ49
そして移動をし、本番になった。
私が前に出てくると数人の人たちが話しているのが聞こえた。
多分客だろう。
「あの子が結城A?」
「確かに少しだけ似てる。」
もう、やめて。その話は弾いた後に行って。
こういうとき、自分の凄くよく聞こえる耳が鬱陶しくなってくる。
そう思いながら私は一礼をする。
礼をするの、5回目か。
最近、コンクールにずっと出ている感じだったから、礼を凄く多くした気がする。
集中、集中。
私は箏を弾く。
頭の中は「あのこと」でいっぱいだったけど演奏にさほど変化はなかっただろう。
・
・
・
そして私は一曲を引き終わり、また一礼をして舞台そでに引き上げる。
私ははやあしで控室に戻り、素早く箏を片付ける。
私の演奏が最後だったらしく、私が片づけを終えると結果発表が始まっていた。
私がちょうどその会場に入った時に私の名前が呼ばれた。
「佐藤A、ゴールド、金賞。」
拍手が起こる。
これで、私が結城Aだということがもっと広がってしまう。
私は会場を出る。そして荷物を持ち外に出る。
まだあの新聞記者の人もいなかった。
いないうちに帰ろう。
そして私は早足で駅へと向かった。
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桔梗(プロフ) - ありがとうございます!更新、頑張ります! (2014年4月4日 19時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 今日、パート1のほうからいっきに読みました!!更新頑張ってください!! (2014年4月4日 9時) (レス) id: 9fedbd5a62 (このIDを非表示/違反報告)
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