ガッティーナなんて言わないで due

こんなのは俺じゃねぇ！ ページ10

一「なんにせよ、情報提供どーも。
じゃあ俺帰るから。」


俺が帰ろうとすると、十四松が言った。

十「おそ松！」

一「は？」


おそ松？あ…あいつ確か、


仕事中に事故で死んだんだったっけ？



十「カラ松クン助けるために、体張って助けたんだよ…？
覚えてないの？ほんっとうに覚えてn」
一「うるせぇな！！」


俺はつい、キレてしまった。


一「なんなんだよ！
覚えてねぇよ！覚えてなかったらなんなんだよ！！
だから！？松野カラ松がどうした！！
あいつは、あいつは殺処分人間で、
殺さないといけなくて、」


混乱してる。
今のまましゃべってても駄目だ。


でもそれとは裏腹に、
言葉は次々口をついて出てくる。


一「俺だってわけわかんねぇよ！
目ぇ覚めてみたら、なんか忘れてることあって！？
周りはなんかgattinaだとかなんだとか言っててさ、あ！？
ほんとに、


こんなのは俺じゃねぇ！！


こんな迷ったりしてんのは、
俺じゃねぇんだよ！

もう、もう迷わねぇ！
こうなってる原因はあいつなんだろ？
結局あいつは殺される運命なんだし、
さっさと殺せば全部解決するんだろ！！」


途中から、頬をなにかが伝って行ってるのを感じたけど、
俺は止まらず叫び続けた。


言おうと思ってない言葉まで吐いて、どうしようもなくなった。


言い終わったときに、すごく体が震えてるのを感じた。
なんか呼吸がおかしくて、息の仕方がわからない。

嫌な汗が出てきて、シャツが張り付いて気持ち悪い。


こんなのは俺じゃない。


一「こんなッ…………の……………


おか、し…………………」


十「に、兄さん！？兄さん！！」


俺はそのまま意識をなくした。

感情欠落、記憶喪失→←意味わかんねぇ

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