ガッティーナなんて言わないで due

昔 ページ36

sideなし




昔、モーテという男が、子供をたくさん連れ去り、

マフィアとして育てたという。


弱い者は、強い者に殺させ、


みんなへの見せしめとし、




強くならなければ、

変な情など持てば、自分が死ぬと恐怖を植え付けて



極悪非道な悪魔をたくさん生んでいった。





その中に、


捨てられた子供…『イチマツ・パインフィールド』がいた。



そしてもう一人、イチマツにそっくりな奴が________





イ『人を殺すの…怖いの？」

？『……1046…さんは、怖くないの？』


イ『…僕はもう、感覚が狂っちゃってる。


だって、君よりも、ずっと前に入ったから。』



そんな会話を、イチマツとその少年がしていた。


その少年は、この施設にいながらも、一度も人を殺さなかった。




？『人を殺すくらいなら、僕が死んでやるさ』


イ『それはダメだよ！

君も生きてよ！


僕、そんな清らかな気持ちを持った君が好きだよ！



…僕が守ってあげる。

僕の手はもう、汚れきってるから……


君の代わりに、僕が殺すよ。



だから君は、何もしなくて大丈夫だから』



でもそれで、許される施設じゃない。


「弱い者は、強い者に殺される」



とある日、イチマツが食堂に行く途中、


イ『拷問室の、扉が開いてる…』



拷問室


その中から、「やめて！！」という叫び声が聞こえていた。



イ『……僕がいつも、毒を打たれてる場所。

でもあの毒は、将来僕が強くなるためのもの…


今やられてる子も、そういう子なのかな』




ただの好奇心。

それで覗いたのだ。



イ『____________』



注射針だらけの背中。


あの注射の跡から考えると、使われている薬はきっと、

まだ治験の済んでいないアノ薬…



『殺人鬼量産薬』


人を無性に殺したくなる…

無差別殺人を引き起こさせる、危険な薬。




それを…


あの少年が、打たれていた。

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