ヘヴン

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学年が変わっても人は変わりようがないもんで


相変わらず縣はクソ腹立つし

信じたくはないが傑は万年片想い

硝子はタバコの消費量が増えていく




「お前は遅刻癖が治らんな」



「ゲ、夜蛾……センセー」



「今日は縣が任務で出ている」

「寂しいか？」



「ハァ？なわけ」

「嬉しくてしょうがないわ」



「……てかアイツ、誰かと任務行ったことあるっけ」


「いや、ないな」


てことは少なくとも2級以上



「なぁ、教えてくれ」


「アイツ何級だ」



「どんな術式を使う？」








「特級だ」



「術式については俺の口から言えん」






なんだそれ






「俺と、同じなのに」


「なんで仲間の術式も知らされねぇんだ」

「おかしいだろ、どう考えても」




「………………“無限”、だ」


「お前とは違う“無限”」




俺とは違う、無限？




「なんだそれ」


「聞いたことねぇ、」




「アイツは非術師(パンピー)の出だろ？」

「突然変異でそんなこと、」




あり得ない





「これ以上は詮索するな」



「………お前たちからは、青春を奪いたくない」









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