アヘンビスケット ページ24
アドレ「宗谷君!」
宗谷「・・・・・・アドレ?」
奏人「宗谷様の知りあいで?」
宗谷「・・・・・・・・・・・・奏人。」
宗谷は悲しそうに顔をしたに向け、奏人の両手を握った。ヌチャリと気味悪い音を立て、奏人の手に付着した赤々とする血は、川の流れの様に緩やかで優しく艶やかな主の手により汚れはほどかれた。
宗谷「・・・・・・奏人、僕に沢山の思い出をありがとう。僕は忘れしまうかも知れないが、どうか、お前だけは忘れないでくれ。」
奏人「・・・・・・・・・え?、主人?」
宗谷「奏人、お前には話そうとしたが、悲しくなるから話さなかった。僕は・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。
ただの、骨嚇の最終的な器。カラッポで何もない。さげすむならさげすんでくれ。奏人、御別れだ。」
サヨナラ、バイバイ。
一筋、赤い血の涙が黒執事の目から流れた。ポタポタ大きく膨らみ消える。落ちる。
『宗谷「奏人・・・・・・・・・・・・帰るよ。」
奏人「Yes、my.rode。」』
主は主の手を繋ぎ、ぎらぎらした夜道へ走って行く。走る足は階段を下り、淡い金の髪が揺れ、振り返り際に、
宗谷「・・・・・・・・・・・・・・・・・・笑って。」
と言い、自分の前で初めて微笑んだ。
大きく綺麗な自分の手を握ってくれた小さな主。まるで深海のサカナ。ゆらゆら揺れ、尾を揺らす。握られた左手に代わり、右手を向けて無邪気に振るった。
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Sam・(プロフ) - 甲斐さん» なんと奇遇!!小生も受験生です!!まぁ、偏差値10は上げたいな (2015年8月22日 8時) (レス) id: 540e86e38f (このIDを非表示/違反報告)
甲斐 - 完結おめでとさんです!! (2015年8月22日 2時) (レス) id: 86423df89e (このIDを非表示/違反報告)
甲斐 - すいません!かなり見てなかったもんでここまで進んでいたんですね!受験におわれてて… (2015年8月22日 2時) (レス) id: 86423df89e (このIDを非表示/違反報告)
Sam・(プロフ) - あーちゃんさん» 審判)私は“この”小説の処刑人の一人です。もう一人のお馬鹿さんはジャックと言います。ちなみに、私はオーストリア出身です。下のはその題名です。 (2015年8月20日 21時) (レス) id: 540e86e38f (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - えーと、何かの漫画に出ているキャラクターですか? (2015年8月20日 7時) (レス) id: 786cd60106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:拷ノ音 Sam・ | 作成日時:2015年5月29日 23時