3話 ページ5
Aside
?「ハハッ、かーわい♪」
おずおずと目を開けると、真っ黒のスーツに赤、青、緑のネクタイを付けたスッとした20代くらいの顔がすごく似ている男性3人が立っていた。
?「そんなに怖がらないでよー…ほらほら、俺らは何にもやらないから♪」
?「おい、おそ松…安易に近づくんじゃない……何をしでかすか分からないぞ」
?「えー…何お堅くなっちゃってんだよカラ松ぅ……この子すっごく可愛いよ〜」
扉の入り口の方で、「おそ松」「カラ松」と言い合っている2人を置いて、緑のネクタイの人が私に近づいてきた。
キリッとした目でこちらを真っ直ぐ見つめてくる。
?「ふーん…まあまあ可愛いじゃん……」
?「ハハッ、チョロ松さすが!見る目あるねぇ」
?「ま、まあ、可愛いといえば……すごく可愛いが………」
初めて見る『あの人』以外の人間…すごくうるさい……
すると、赤のネクタイを付けた人が、私の30センチくらい前でスッとしゃがんだ。
?「俺達が拾ってあげようか…?」
その人は、ニヤリと笑って呟いた。
優しげな声。『あの人』の冷たい声とは違う。
この人について行けば、外の世界を知ることが出来るかもしれない。
瞬時にそう思った。
私はコクリと頷く。
すると、その人はさらにニヤリと笑って、持っていた銃で繋がれていた鎖と手錠を外してくれた。
私は小さく頭を下げた。
?「ハハハッ、やっぱ可愛いね……」
?「何っていう名前?」
「えっ…えと……………A………」
久しぶりに言葉を発した。
?「A…か……A………」
?「ちなみに俺達は……俺がおそ松で、こいつがカラ松、こいつがチョロ松だ………」
教えてくれても、3人とも顔が同じなので全く違いが分からないのだが……
カラ松「まあ、さらに3人同じような顔のヤツがいるからな……しばらくは分からないかもな…」
チョロ松「そうだね……まあ最初はネクタイの色で判断しなよ…」
おそ松「そんじゃ、Aちゃん♪行こっか…」
私はこの人達に連れられて、初めて部屋の外に踏み出した。
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一抹 - めっさ面白いです、更新待ってます (2019年6月3日 20時) (レス) id: 1c4daebeb5 (このIDを非表示/違反報告)
れず - くそぅぅ...押しても押しても次にいかない... (2018年12月5日 16時) (レス) id: 072ca93e4c (このIDを非表示/違反報告)
ツン丸(プロフ) - コフロさん» 遅れてすみません!全然半ばじゃなかったですね… (2018年11月19日 18時) (レス) id: ec46b9e2d5 (このIDを非表示/違反報告)
コフロ(プロフ) - 11月半場って、、、あぁ、、、なんと悲しき (2018年10月24日 17時) (レス) id: 033b75c8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ツン丸(プロフ) - リリアさん» あーチョロ松良いですよね!これからサイバー松で激甘を書こうと思いますので、良かったら読んで下さると嬉しいです!! (2018年10月24日 17時) (レス) id: ddb1ba7500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツン丸 | 作成日時:2017年9月5日 21時