質. ページ9
「三日月さん！どういうつもり！？主さんに人間の元に行けっていうの！？」
「おい貴様！A様が人間に怯え嫌っていることが判らぬのか！？」
「……まあ待て」
抜刀しようと言わんばかりの勢いで三日月に噛みつく乱と長谷部。
それを三日月は声で制した。
人間を睨みつけ口を開く。
「人間がAに何かするのであれば即刻殺せばいいこと」
「だが……！」
「長谷部。よく考えてみろ。Aはがっこうに行かずに毎日怯えて暮らすよりも行って毎日安心して暮らせたほうがどう考えてもよいだろう」
「……」
「俺にはAから安心を奪い取ることは出来んよ。それに俺とて何も考えずに言っているのではない」
三日月は抜刀して人間の首元においた。鶴丸はいつの間にか人間の首元から刀を離していた。
「おい、人間。そちの言う通りAをがっこうに通わせよう。しかしなあ、三つほど条件がある。
一、まず短刀を連れていくこと。懐に短刀を入れて通わせる。二、Aに何か危害が加えられようものなら俺たちは姿を現す。姿を現し、斬捨てる。三、本丸からがっこうに通えるようにしろ」
いいな？と人間を脅かす低い声で三日月が尋ねた。目だけでも人間を殺せそうな、そんな勢いだ。
「っし、しかし……」
「……何か文句があると？人の子如きが神のいう事が聞けぬという事か？」
「っいえ。……で、ですが殺しは…………」
怯えたようにいった人間。それに対し三日月は少し黙り込んだが口元だけ笑わせて気を付けよう、と言った。
三日月の気を付けようや改善しよう程あてにならないものはない。
それを人間は理解したのか、それとも恐怖からなのか判らなかったが反論しようとしなかった。其の時、三日月は言った。「もうお前は用済みだ」と。
刀を振り上げる。
「Aに汚いものは見せられないな」と鶴丸が言い肩に羽織っていた羽織を僕の頭に被せた。
服を被る瞬間、三日月が人間の首をはねるところが見えた。
その時の三日月の目は酷く冷え切っていて、蔑むような目だった。初めて見る、三日月の一面。見ている僕でさえ思わず震え上がりそうになった。
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推し達愛されたい(プロフ) - 更新待ってます！(p`･ω･'q*) (2021年9月19日 12時) (
レス) id: eb578b821e (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - どストライクで好きです!これからもがんばってください (2021年4月4日 14時) (レス) id: ac9ea2622c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品大好きです！応援してます(p｀･ω･´q)ﾌｧｲﾄ!更新待っています！！！！！頑張って下さい！！ (2021年1月1日 15時) (レス) id: b56337ada7 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - 更新待ってますぅー!!!!!!!めっちゃ好みなんだけどぉ!?この小説!!作者さんありがとぉ!!!!! (2020年10月24日 19時) (レス) id: caaaa82ffc (このIDを非表示/違反報告)
じじい - あるぇ更新ェ… (2020年5月23日 22時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年2月18日 17時
