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拾. ページ13

教卓の横に立つ。
まだまだ幼さが残る、人の子が僕の事を不思議そうにじ、と見ていた。

何がおかしいのだろうか、そう思ったが今思うと僕は和服だった。
何分、100年以上も前から和服で生活していたため洋服にはなれなく、僕だけ和服にしてもらった。



「加州くん、挨拶できるかな?」



中々挨拶しない僕を見て不安に思ったのか、少し不安げな表情で接してきた。

こんな人の子に加州の性を名乗って挨拶などしたくなかったが、仕方ない。
僕は、にこりとも笑わずに




「……加州」



一言名乗った。

口を閉ざすと周囲はどよめき、それだけか、そんな反応を繰り返す。

……あぁ、もううるさいなあ。僕の勝手じゃないか。
これだから人の子は嫌いなんだ……。


先生に一瞥を与えると、眉を顰め少し困り顔だった。





「えーっと、みなさん、よく聞いて下さい。加州くんが洋服ではなく、和服を着ているのには訳があります。ですが、一人だけ和服を着ているからと言って仲間外れなどにしないように!」



それだけいうと、加州くんの席はあそこだよ、と指さす。
すると、其処に座っていた人の子は立ち上がった。



「えーっ!?先生、ぼくちゃんの隣ですか!?」

「何か文句でもあるのかね、骨川くん」

「い、いえ、ありません」



先生に言われると、肩をすぼめて座った。

周りはそんなやり取りを見てくすくすと面白そうに笑っていた。……何が面白いのか。
僕にはよく判らない。

矢張り人の子は、不思議で、それでいて醜くて欲まみれだ。


そんなことを思っていると骨川と呼ばれた人の子がちょいちょいと手招きしてきた。
正直言って気が進まない。

だけど、僕が耐えれば刀剣男士は折れなくて済む。そう思うと、足はいつのまにか進んでいた。




「ヤッホー、ぼくちゃん骨川スネ夫ね。今日から宜しく!」

「…………」

「えっ、無視……」



無視してやると、骨川は「せっかくぼくちゃんが挨拶してやったのに」という不満を零しながら教科書をいそいそと取り出した。

僕も先生から渡された教科書を取り出す。
そして、山姥切国広から貰った筆箱から堀川国広、和泉守兼定、秋田藤四郎から貰った文房具、とやらを取り出した。

まだまだ現世の道具にはなれない。だけど、、一番現世慣れしている鉛筆というものの使い方を乱藤四郎に教えて貰った。


……別に、教えてもらわなくても紙に写さないからいいのに。

そんなことを思いながら始まった授業とやらを肘をついて眺めた。

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推し達愛されたい(プロフ) - 更新待ってます!(p`・ω・'q*) (2021年9月19日 12時) (レス) id: eb578b821e (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - どストライクで好きです!これからもがんばってください (2021年4月4日 14時) (レス) id: ac9ea2622c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品大好きです!応援してます(p`・ω・´q)ファイト!更新待っています!!!!!頑張って下さい!! (2021年1月1日 15時) (レス) id: b56337ada7 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - 更新待ってますぅー!!!!!!!めっちゃ好みなんだけどぉ!?この小説!!作者さんありがとぉ!!!!! (2020年10月24日 19時) (レス) id: caaaa82ffc (このIDを非表示/違反報告)
じじい - あるぇ更新ェ… (2020年5月23日 22時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年2月18日 17時

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